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Aside









広報部のオフィスに着くと、知らない顔ぶれにそわそわ。前の部署の時にお世話になって知っている人も数人いるけど。




まず部長に挨拶すると、私のデスクの場所を教えてくれた。








部長「じゃあ小瀧」



小「またですか!そのじゃあ小瀧ってやめてくださいよ!なんやかんやあっての、じゃあ小瀧ならわか……」






ちょうど近くを通った小瀧さん、というらしいその長身でイケメンな男性は、私の顔を見て突然固まった。







「あ、AAと申します。コスメ部から異動してきました。よろしくお願い致します。」






部長「てことで、昨日社内便のダンボールいくつか届いてたでしょ、あれAさんの荷物だから小瀧、保管してあるとこ教えてあげて」









部長が離れると小瀧さんはさっきのイキイキした表情から一変、なんかカタイ…?









小「あ、小瀧望です。よろしくお願い致します。ダンボール、こっちです。」









広いオフィスの端にまとめてあるダンボールのところまで歩く間、特に何も話さず。









「あ、ご丁寧にありがとうございます。」








そのダンボールを持とうとしたら







小「あぁ!」

「えっ?」




小「僕持ちます」








私の返事を聞かずして軽々持ち上げて、その長い脚で大股で来た道を戻るから



慌てて小走りで追いかけた。









戻ると私のデスクにはダンボールが置かれ、その隣のデスク……








「あれ、デスクお隣ですか?」






小「はい。」






…ちょっと無愛想?







小「…あっ、なんでも聞いてください。」







…でも優しい?







「ありがとうございます。」









早速いろいろ聞きながら初歩的なことをやっていくけど、小瀧さんはすごく淡々としている。








でも少し記憶を戻せば、部長にはすごくフランクに話していたな。









小「あれ、Aさん?ランチ行かないんですか?」




「え?」





小「もうお昼ですよ」




「あ、ほんとだ、全然気づかなかった」









いつもはちゃんとタイムスケジュールこなしてるのに、今日は慣れない作業に没頭して時計見てなかった。

3ー桃→←1



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作者名:あおゆ | 作成日時:2020年5月31日 21時

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