41ー青 ページ41
藤井side
缶チューハイで乾杯をした。
藤「明日何食べたい？」
「え、いやいいよ本当に。これでお祝いは充分だよ？」
藤「それじゃ俺があかんねん。俺からのお願いってことで。ちゃんと祝わせて？な？」
「…あ、でも藤井くん明日大阪に寄るって言ってたよね？せっかくの地元なんだし仕事終わったらすぐ大阪行きなよ！ご飯はまた今度にしよう？」
藤「ええよ。笑 特に予定がないから行こ思っただけでいつでも帰れんねんから。
てか新幹線、終電でも21時半くらいの時間やから仕事終わったら大阪でご飯にしようや。
そしたら新大阪まですぐやし」
「そうだね。ありがとう」
スッピン、そんで備え付けのやのにパジャマが可愛く見える。
いつもパンツスタイルやからワンピースも新鮮。
この姿見れたことになんか優越感を覚える。
「ふぁ〜〜。ごめんね、けっこうお酒回って眠くなってきちゃった」
藤「いや俺こそごめんな、これ飲んだら帰るから」
「あ、ううん、どうぞごゆっくり。私もこれ飲み終わるまでは起きてるから。」
シングルの部屋やから、イスは１つしかなくてそれに座る俺と、イスがないからベッドの端に座るAさん。
藤「よう考えたら…」
「んー？」
藤「こんな簡単に男を部屋に入れたらあかんからね？」
「いや、さっき藤井くん時間ないって言ってたから、なんかあったのかと思って。」
藤「あ〜、そうやけど…俺もちゃんと目的があったからアレやけど。
俺以外の男は気ぃつけや？」
藤井くんってチャラそうって思ってたのに意外だねって言われた。
やから自虐的に、意外とねって返しておいた。
「ふぅ〜、ごちそうさまでした〜」
缶を置いたAさんは、そのままゆっくりと後ろのベッドに倒れこんだ。
藤「Aさん…？それやと掛け布団かけられへんやんか…」
ベッドに近づくと、なんと無防備な姿。
しかもこんなペラペラのパジャマで掛け布団なしで寝たら風邪ひいてまうよな。
ベッドの横にしゃがんでAちゃんの寝顔をまじまじと見た。
気持ちよさそうに寝てるのをいいことにそっと頭も撫でて……
あぁ、起こすの可哀想やなぁ。
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作者名：あおゆ
| 作成日時：2020年5月31日 21時
