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Aside









上司と飲んでいるから気を張っていたけど……






1軒目の中華での紹興酒に、2軒目のカクテルが効いてきて







バーの高い椅子から降りたときにふらついてしまって意外と酔ってるんだなとそこで気がついた。








中「おっと、大丈夫?」








課長が肩を支えてくれた。









「すみません、大丈夫です。笑」









エレベーターに乗り込むと、顔を覗き込まれた。







中「大丈夫か?」





「あ…大丈夫です。笑」






中「……酔った顔、そんな感じなんや。」




「え?」








大きな手が私の頭に乗っている。









中「あ、ごめん、セクハラとか思わんといて、つい、やってもうた…」









そこでエレベーターは私たちの部屋のフロアに到着した。









エレベーターを出てすぐに、








藤「あれ、」





「あ、藤井くん」





中「どうしたん」






藤「あ、ちょっとコンビニ行こうと思って出たらインロックしてもうて。携帯も部屋で。」






中「アホやな〜。笑」







藤「や、ちょ、なに?そっちこそどうしたん?」






「あ今ね、下のバーでちょっと飲んでて」







藤「はぁ?誘えや〜。淳太ずるいわそれは。」






中「ちょっとな。」






藤「ふーん。」






中「じゃ、俺はもう戻るから。お疲れ様。」








「あ、お疲れ様ですっ、ありがとうございました」









スタスタと歩いていく課長の後ろ姿を見て、私以上に飲んでいたのになぁ、相当お酒強いんだなぁとぼーっと見つめていると、









「っ…」






突然、ぬっと目の前に現れた藤井くんの顔。








「ち、近いんだけど」







藤「あ、ごめ。…もしかして、課長と」

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作者名:あおゆ | 作成日時:2020年5月31日 21時

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