103 ページ3
Aside
それから1週間ほどして。
神「おはよっ」
「あれ、今日お休みじゃないの？」
神「休みやで〜」
朝起きてリビングに行くと、ともくんがもうスクランブルエッグを作っていた。
神「A、今日から仕事復帰やからちゃーんと朝ご飯食べさせて見送ろう〜って」
まだパジャマのまま、ともくんに後ろから抱きついて背中に顔を押し付けた。
神「出来たで、食べよ？」
「ともくんありがとう」
美味しいご飯に笑みをこぼしながら平らげて、
そのあとまだ少しある時間。
神「Aっ、こっち来て」
手招きをされて、ソファに座った。
隣から優しく包み込まれて。頭を繰り返し優しく撫でられながら、ともくんの声に耳を傾ける。
少し色気を帯びたような小声で話されると、どきっとしてしまう。
神「あぁ、俺あかんなぁ」
「どうしたの？」
神「引かれそうやけど言うな？
……怖くて、いってらっしゃいってよう言われへん」
「………ともくん」
神「怖いねん……Aを仕事に行かせるの嫌やねんか…」
たしかに私は仕事の休憩に外に出て事故にあったと聞いてる。
「神様そんなに意地悪しないって信じてる。笑」
わざと明るく言っても、ともくんは私を弱く抱きしめたまま、少し震えてる。
弱く、というか、まるで力が入りきらないかのように抱きしめられてる。
神「嫌や、なんの罪のないAを酷い目に合わせて、神様なんて今は信じられへん」
なんにも言葉が出てこない。大切な人1人安心させてあげられないなんて。
神「ほんまに行くん……てか今日まで自分の気持ちちゃんと言わんかった俺が悪いねんけど、こんな直前に言ってもしゃあないよな、ごめん、ほんまにごめんな。」
「…大丈夫」
神「前々から、どうしよう、やっぱ仕事復帰先延ばしか、一旦辞めさせちゃおうかとか、いろいろ考えてて…」
「そうだったの？ごめんね、悩ませちゃったね」
神「ほら、A悪ないのに、謝らせるのも嫌やねん。」
「…ふふっ…ともくんイヤイヤ期だ」
もう一度おどけて見せても全く効果なし。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 527人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ジャニーズWEST」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
あおゆ(プロフ) - JWJUMPさん» ありがとうございます！！続編…そうですね、いいアイディアが浮かびましたら書きます！ (2020年4月13日 12時) (
レス) id: f382f4c586 (このIDを非表示/違反報告)
あおゆ(プロフ) - 表裏さん» ありがとうございます！！桃さん完結させました！近々赤さん頑張ります！！ (2020年4月13日 12時) (レス) id: f382f4c586 (このIDを非表示/違反報告)
JWJUMP(プロフ) - 完結お疲れ様でした！続編的なものも書いて欲しいです！ (2020年4月11日 8時) (レス) id: 066d296756 (このIDを非表示/違反報告)
表裏(プロフ) - 完結お疲れ様でした！とてもキュンキュンしながら読んでました！！前の桃さんの小説もとても面白くてぜひ更新していただきたいですが赤さんの小説も読んでみたいです！ (2020年4月11日 0時) (レス) id: 56919a78d1 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：あおゆ
| 作成日時：2020年4月10日 3時
