貴方の宝石になる 2

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ジュエルside









「んぅ…？」








……目が覚めると、淳太くんの姿がない。








…淳太くんっ、どこっ？







起き上がろうとしたら、体が鉛のように重たい。







「……うぅっ、ぐすっ…」








淳太くんがいない。今の私にとって、これは大げさでなく生命維持に関わる。








そう思って泣いていたら、









バフっと布団が波打ったかと思えば









中「なに泣いてるん」







後ろからぬくもり。そして大好きな淳太くんの匂い。








「いな、い、」






中「ん？俺おらんかったから泣いてたん？」







コクっと頷くと、淳太くんの小さな笑い声が聞こえた。









中「ちゃんとおるよ」









心にあったかく安心感が広がったところで……








中「おわっ……」








私は淳太くんの腕の中でジュエルの姿に戻った。









中「なんか……今めっちゃ切なくなったわ。」







目の前には私を見つめて切なそうに笑う淳太くん。








中「ごめんな、俺のわがままで、急に神戸に預けたり、犬に戻れば切ないなんて言うたりして。」








淳太くんは、また私を優しく引き寄せて頭にキスをしてくれた。







だから私も、淳太くんのほっぺたを1回だけなめた。

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