貴方の宝石になる 2

おかえり ページ1

中間side









急いで家に上がって、タオルでくるんだ。









中「ジュエル！」









抱きしめたままエアコンを操作して暖房27度にした。









中「どうしよっ、」









あ、風呂入れたらあったまるかな…









でも気失ってるまま風呂いれたら危ないやんな…









中「…一か八か、アレ飲ましてみようかな…」









コップに少し入れたあのお酒をジュエルの口を少しだけ開けて少しだけ流し込んだ。









中「…Aっ、聞こえるか！？」









姿だけ変わったものの、目は閉じたまま反応がない。









俺は地べたに座りながら、横たえたAを泣きながら強く抱きしめてる。









中「Aほんまにごめん…ごめっ……A…寒かったなぁ？こんな冷えてなぁ？うぅっ……」









俺の首元に、冷えたAの顔がくっついてる。








そのとき、俺の首に

さっきまでとは違うAの息が当たった。









「はぁ……」









中「Aっ！」









抱きしめる腕を緩めて、泥だらけの顔を見ると








虚な表情やけど、俺と目が合った。








中「わかるっ？A、家帰ってきたで…？」








「はぁ……」








顔に優しく触れて、泥をぬぐってあげると







まだ、目は虚なのに、









「……泣い、てる…？」








その一言をきっかけにさらに俺はぐちゃぐちゃに涙が溢れた。








中「アホか、俺の心配せんと自分の心配せぇ…」









表情は一切変わらず、Aは笑う体力すら残ってないみたいやった。








中「…風呂入ろう？そのほうが早よあったまるから。なっ？」

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