貴方の宝石になる

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中間side









お風呂上がりにドライヤーもせずにリビングに行こうとするAの腕を掴んだ。








中「待ちなさい」






「いやっ！」







中「いやじゃないっ。髪乾かさな」








もともとジュエルはドライヤー嫌いやからなぁ。








中「言うこと聞けへん子はどうしようかな〜」








「っ！？どうするのっ？捨てるのっ？」









中「あははっ、捨てへんわ。おいで、優しいしたるで」








それでもAは全然じっとできへんで、熱風が顔にちょっとでも当たると、ものすごくいやなんやて。








「うわぁぁああ」







頭をブンブン振りながらドライヤーの風をまともに受けてくれへん。








中「こーら、髪の毛ぐちゃぐちゃになってまうから、綺麗に梳かすからちゃんとじっとして」








結局、鏡の方ではなく俺の方に向き合って、






俺の腰に両手を添えながらじっとしてくれた。








俺の服ぎゅっと握りすぎやけど。








中「はいっ、終わり！」







そのままゆるく抱きついてくるAの、


ようやくさらさらになった髪の毛を撫でながらため息をついた。







中「毎日これは大変やで。笑




ちゃんと自分で出来るようになってな？」








「…わかったぁ…」

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