貴方の宝石になる

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中間side









桐「あいつビビリやから、絶対遠くは行かへんっ。」





中「…なぁ、ちょっと待ってみぃひん？ジュエルもおらんけど、2匹でどっか遊んでんちゃう？」







桐「なんでそんな冷静なんっ…」







中「ジュエルは絶対俺んとこ戻る。シーサーも絶対照史んとこ戻るって。」






桐「けど、なんか事故とかで動けなくなってたら？」






中「それは…心配やけど、たぶん大丈夫。この敷地やったら絶対ないよ、


おやつ置いといて待ってみよう？」






桐「……そんなんじゃBBQも楽しめへんよ…」









今この場をしのげても、どうしても撤収の時間までにあいつらの姿は元に戻らん。








4時間半後に交番にいるように言っておくか…。









……








ひそひそと話しかける。




中「おい、お前ら。」






「淳太くん…」


シ「……」






暗闇の茂みの中で、泣いてるAはシーサーに抱きしめられて温められてるみたいやった。
　





またその光景に胸が痛むけど。








中「寒いやろ、ほら、膝かけ持ってきた。」





シ「ありがとうございます…」





中「…2人で4時間半後、犬の姿に戻るからそのタイミングで近くの交番で待ってて。




犬が迷子になったって言いにいくからそこで待ち合わせや。





交番の場所は、大通り真っ直ぐ進んでたら見えてくる。この会場を出たら、車が進んでる方向とおんなじ方向に進んでな。わかった？」







「淳太くん……」






中「ん？」






「これからはちゃんといい子にしてるから、嫌いにならないで…」







中「……やから、その話は家に帰ってからや。」







「………うぅ、」







中「あとでな。」

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