覚えてる。（JW緑） (ページ49)

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神山side

「…神山さん？」

神「ごめん、びっくりしてもうて…初めて俺の家来て、何食べる？って言うたときも同じ答えやったから…」

Aもリアクション出来ずに固まってる。

神「あ、えと、得意料理は唐揚げやねんけどー…まだ揚げ物は重たいんちゃうかな？

まだ辛いものと脂っこいものはあかんね。

何にしようかなぁ…ヘルシーに和定食とかええかもね？」

控えめにAが頷いた。

Aを家に一人にしておくのが心配になりつつも、スーパーに買い物に行って急いで帰ってきた。

神「ただいま！あれ、ここにおったん？」

玄関開けるとすぐAがおる。

「…おかえりなさい。さっき、あと10分くらいで帰るってメッセージ送られてきたから」

神「えっ、それでお出迎えしてくれたん？

あかーん…んもう好きやぁ…」

スーパーの袋を置いてAを抱きしめた。

「…かみ、」

神「もうあかん…俺、今までどおり接するんやったらほんまはもっとベタベタしてまうねんで？」

「…そ、うなんですか、？」

神「ほんまはいってきますのちゅーも、おかえりなさいのちゅーもお約束やねんで？」

少しだけ体を離して顔を覗き込むと、また顔真っ赤にして困ってる。

だから、おでことおでこをぶつけて、

神「また意地悪してごめん。笑ほら部屋行こ？」

なんて言って明るく流す。

神「今日はなー、やっぱりポトフ作るで～寒いからなぁ～

和定食はまた今度なっ」

スーパーの袋を拾って、Aの肩に手を添えてリビングに戻る。

神「ソファ座っとって？」

「…いや、あのお邪魔でなければキッチンに一緒にいてもいいですか？」

神「…おん、大丈夫やけど」

「勝手を知っておきたいので」