覚えてる。（JW緑） (ページ17)

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神山side

神「じゃ、行くわ。Aさん、ちゃんと夜ご飯も食べるんやで？」

「はい」

相当さっきのおかゆ嫌やったんかな、返事と裏腹に弱々しく笑ってる。

またそれがなんだか子どもっぽくて可愛くて。

母「お母さん、神山さんのお見送り行ってくるからね」

「うん、お願いね。神山さん、本当にありがとうございました」

神「また明日の夜には来るから。」

「…ちゃんと休んでくださいね？」

神「おう、じゃあここで休ませてな？笑」

……

母「智洋くん本当にありがとう。それじゃ、気をつけてね？」

神「はいっ。こちらこそ、ずっと一緒におるの許してくれてありがとうございます」

母「ううん。娘をあんなに大切にしてくれるの、嬉しい。」

会釈をして、いってきますと言ってタクシーに乗った。

……

新幹線に乗る前に駅でマネージャーと合流。

マネ「お疲れ様です！よかったですね、目覚めて。」

神「…うん」

マネ「どうかしました？」

あとで話すと伝えて、新幹線に乗った。

……

楽屋に入ると、少し静まり返った。

中「神ちゃんっ…」

桐「大丈夫…？」

みんなに状況はグループメッセージで伝えてあった。

まだ会ったことない俺の彼女を心配してくれるメンバーに感謝して、大きく息を吸って吐いた。

神「俺のことは覚えてるけど…それは常連客としての俺で、俺と付き合ってた記憶が一切ないねん」

重「…え…」

神「不思議よなぁ。先生からの質問に答えてる感じ、直近8ヶ月くらいの記憶がないねん」

藤「……」

　

神「びっくりしたわ、俺のこと、神山さん、て、他人みたいに、」

濵「……辛かったやろ。」

泣くな、泣いたらあかん、仕事直前や、泣くな。やっと目の赤み引いたのに。

笑って見せた。

神「いやいやっ、俺のことは覚えてるねんからっ。

もう一回告白したらええ話っ。ま、それか案外けろっと思い出すかなって」

小「…そんな」

神「次も告白成功したらみんなに紹介するなっ！めっちゃ可愛いねんで～」