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亮くんの声に耳を傾ける。
錦「みんなさぁ…俺と付き合ってたら、
俺の仕事柄、結婚でけへんねやろなって離れていくねん。
女の子はやっぱり、子ども早よほしいねんて。
気持ちよくフッてほしいのに、好きやけど、って言いながら離れていくねん。
そんなん、好きちゃうやろって。
そんな中途半端な優しい嘘で傷つけんといてほしいのに」
少しずつか細くなる声に、私は相づちの代わりに
亮くんの頭をなでたり、背中を優しく叩く。
亮くん、聞いてるよ。って。
錦「…自業自得やけど、昔のイメージで遊び人やと思われて
ちゃんと中身を見てもらえへんし。
俺のこと…顔とかお金でしか女の子寄ってこうへんやんか。
甘えたらさ、こんな人やと思わんかったとか、女々しいとか言われたりさ、
俺…ちっさい頃から親と離れて仕事ばっかしてたから……
母親に甘えたかったからそうなってしまうのかもしらんけどさぁ……
………ごめん、情けないな、愚痴って」
そう言って弱く笑う亮くんを、優しく抱きしめ続ける。
亮くんの寂しさってこれだったのかな。
これだけじゃなく、もっと複雑だとは思うけど。
錦「なぁ？Aちゃん。
飽きるまででも…もう…ええからさ…」
亮くんの声が震える。
ゆっくりと次の言葉を待つ。
錦「付き合ってくれへんかなぁ…
こんな告白、かっこ悪いってわかってんねんけど、
飽きるまででもええよ…」
私は、体をかがめて、亮くんの肩に頭を乗せて
もう一度強く抱きしめる。
「じゃあ…私も飽きられないように頑張ろ」
亮くんは小さく、えっ？と言ってから
2人で顔を合わせて笑った。
涙目の亮くんの頬を撫でながら。
錦「ほんっまにええの？」
「こちらこそ」
錦「ええよ、Aちゃんがええもん。
でも、ホンマに俺とおったらデートろくにでけへん、
休み少ない、オフが出来るのも急、
写真怖い、」
そう言って亮くんは指折り数える。
「はいはい、わかってます。
私も今、大学週4、バイトが週5〜6。
全然会えなさそう。笑」
錦「……えぇーっ！！
なんか、困ってるん？なんでそんな働くん？」
「いや、ただ、ずっと彼氏いないし、お店人足りないから
わざわざ休みにしてほしい日とか滅多になくて」
錦「…それ…ただのお人好しやぁ…」
そんな泣きそうな顔しなくても。笑
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あおこ(プロフ) - これがはじめての作品だなんて、、最高でした。いまさらですが続編希望です (2020年1月12日 17時) (
レス) id: 8d319b548e (このIDを非表示/違反報告)
みゆ(プロフ) - 胸の奥がきゅーんとなりました…(*´-`*)ほかの作品に何度もコメをしているのにまたまた、、（笑）今から全部読もうと思ってるのでコメしても返信とかしなくても結構です！（笑）私はあおゆさんにただ伝えたいだけなので、、（笑） (2016年10月23日 3時) (レス) id: 77e2e1434e (このIDを非表示/違反報告)
あおゆ(プロフ) - ゆうさん» どうもありがとうございます！とても嬉しいです！すみません…続編は…今のところ書かない予定です(>_<)他の作品をお楽しみ頂けたらと思います！(^-^) (2016年7月28日 11時) (レス) id: 5124eadc1b (このIDを非表示/違反報告)
ゆう - 錦戸さん可愛すぎて…朝からキュン死するかと…最高でした!!続編希望です!!他のお話も読ませていただきます♪ (2016年7月28日 8時) (携帯から) (レス) id: aeb5a81b57 (このIDを非表示/違反報告)
あおゆ(プロフ) - 黒白さん» コメント、そして読了ありがとうございます！続編…いいアイディアが思いつきましたら、書かせていただきます…！そしてご提案もありがとうございます。 (2016年7月7日 12時) (レス) id: 429b326660 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あおゆ
| 作成日時：2016年6月26日 21時
