Lily ・Ⅱ【ONE PIECE】 (ページ6)

今日:9 hit、昨日:85 hit、合計:22,671 hit

アラバスタの王女と海姫ページ6

．

ドラム王国を出て次に向かったのはアラバスタという国だった

アラバスタの王女であるビビの戦争を止める、という目標を達成した麦わらの一味はアラバスタ王国の城で眠りについていた

ーーーー

 ぐっすりと眠っている皆は満身創痍である  

『……ビビ』

「…ユリちゃん」

私より2歳年下の一味最年少である彼女も頭や腕に痛々しい包帯を巻かれている

ルフィさんに妹なんだ！と紹介されたときからずっと、私にやわらかい笑顔を向けてくれるのが嬉しかった

あまり表情が変わらないように見えていたけど、仲間を見つめる眼差しはすごく暖かくて愛を感じるものだった

だから、なおさら嬉しかった  

ユリちゃんは私より歳下の女の子

それは事実だけど、

戦況を冷静に見極められるところや優しく人に寄り添えるところを見て、、聞いて、触れて。

この短い旅の中で心から尊敬していた

でもやっぱりまだ14歳らしい可愛いところもたくさんあって。

サンジさんの料理にいつも目を輝かせていたり、

ウソップさんに教わりながらメリー号の修理を手伝っていたり。

ルフィさんを始め、みんなから可愛がられているのも分かる。

ユリちゃんの笑顔は本当に可愛いから。

彼女が悲しむようなことは訪れてほしくない。

   1番上のお兄さんにあったのだと彼女が教えてくれた

ルフィさんもユリちゃんも本当に嬉しそうで。

その後私達も会うことができたんだけど。

お兄さんがすごく優しい顔をしてユリちゃんの頭を撫でていたのを覚えてる

…

優しくて、明るくて、強くて、眩しい

彼女達と出会えて本当に良かった。 

私の愛するこの国が、

この国に住む人々が、

笑顔で生きられる場所にするために。

皆と一緒に冒険には行かないけれど、

いつか、いつかまた会えたら！

彼女達は彼女達の夢に向かって

私は私の夢に向かって。

前を向いて進んでいこう

．