Lily ・Ⅱ【ONE PIECE】 (ページ27)

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インペルダウン　その4 ページ27

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ルフィ達を乗せた軍艦は海軍本部を目指していた

甲板では舵を取るジンベエとクロコダイルが話をしていた

ルフィとユリが話しているのを見たクロコダイル

ジンベエと話し終わった彼はユリに話しかけた

「…おいお前…麦わらの妹…」

「なんだ！！ユリになんか用か！？」

ルフィが番犬の如くクロコダイルに威嚇する

「インペルダウンで黒ひげに会ったんだが…そいつがお前のことを話していた…

黒ひげはお前の持つ力について興味があるらしい…

…お前は一体何の力を持っている…？」

「お前になんか言うか！！」

ユリは分かっていた

どうせ海軍本部で暴れるのだ

わたしの血筋は黄猿にバレているから、世界政府はもう知っている

この力を使わずにエース救出に乗り込むのは無理だ

『…ルフィ、大丈夫

もう黄猿にはバレているから、世界中に知られるのも時間の問題』

「そうだけどよー！…まあ、ユリが良いなら…」

ユリはクロコダイルと目を合わせる

『…わたしは海をその身に宿し、操ることができる』

「…！！…エレナの子孫か…」

『そう』

「…なるほど

能力者の天敵である海を味方につける力…

黒ひげが欲しがるわけだ…」

近くで聞いていたジンベエは驚いていた

「…エレナじゃと…！！

エレナは海の女神だけあって魚人島と縁が深い

まさかエースさんの妹だったとは…！」

…

ジンベエはルフィに礼を言い、海軍本部で思う存分暴れてやろう！と力強く言いきった

海軍本部・七武海vs白ひげ海賊団の戦争に巻き込まれることを知った囚人達はパニックを起こしていた

だが、バギーの言葉で団結力が生まれたことで囚人達の結束力がアップした

…

その頃

海軍本部のあるマリンフォードの住人達にはすでに避難勧告が出されていた

避難先のシャボンディ諸島から大型モニターによって公開処刑の様子を見守っていた

各地より集まった報道記者達もシャボンディ諸島の大型モニターから世界へ情報発信すべく集結していた

______時は正午を告げる

処刑3時間前

エースは長い長い処刑台への階段を昇りながらルフィとユリとの約束を思い出していた

「おれ達は絶対にくいのないように生きるんだ！！」

「誰よりも自由に！！」

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