インペルダウン その3 ページ26
．
『…ジンベエ！！わたしも一緒に連れて行って！
エースを、助けたい…！！』
ユリの想いを理解したジンベエはユリを背に乗せる
「…ユリ様…！お気をつけて…！！」
ヨシとテオにもまた会おうと約束をした
『…あっちの軍艦を奪えばいい…？』
ユリは軍艦に乗り込んですぐにパイプを振り回して海兵を薙ぎ倒した
その後もジンベエとユリで軍艦を奪取していると子電電虫に連絡が入る
その連絡を聞いていたユリはルフィがインペルダウンにいることを知る
ジンベエの呼びかけに応じて来てくれた大量のジンベエザメ達によって、ルフィを含め大勢の囚人達はインペルダウンからの脱出に成功した
軍艦に無事辿り着いたルフィ達
喜ぶルフィのもとに、ジンベエがユリを連れて来る
「ユリ〜〜！！会いたかった！！無事で良かった！！」
『わたしも会いたかった…！！』
ぎゅっと抱き合う兄妹
ユリはルフィにエースを助けに行きたい旨を伝えた
「一緒にエースを助けに行こう！！」
ルフィはこれに即答で返した
だが、まだ本当の意味での脱出ができていないのだ
ルフィ、クロコダイル、バギー、ユリ達は後方から打ち込まれる砲弾の防御に忙しかった
しばらくすると、
ルフィ達の乗る船の通過を許すようにゆっくりと正義の門が開き始めたのだ
一体誰が！？
どうして！？
インペルダウンの管理室では、もう1人のマゼランが指示を出していた
ルフィ達を追って正面入口まで来ていた本物のマゼランは驚き大急ぎで管理室に戻る
誰かが残って正義の門をこじ開けなければ全ての計画は失敗する
ボン・クレーはその役を自ら買って出たのだ
ボン・クレーはジンベエに黙っているようにと伝えたが、無理だった
だって、正義の門を通過してしまえばもう2度とボン・クレーの声は聞けなくなる
想いを伝えられなくなる
ルフィは子電電虫に向かって叫び続ける
ユリはこの役を買ったのがアラバスタで一味を逃してくれたボン・クレーであると知った
正義の門を通過したのはボンちゃんの狙い通りルフィ達を乗せた軍艦1隻だけだった
…
この時______
世界最大の海底監獄インペルダウンより
脱獄に成功した囚人の数______総勢241名
インペルダウンの歴史史上最大の失態となるが______
事件はまだ終わってはいなかった
エース公開処刑まで
______あと4時間
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作者名：そふと | 作成日時：2024年2月23日 18時
