Lily ・Ⅱ【ONE PIECE】 (ページ22)

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飛ばされた先で　その4 ページ22

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しばらくユリとくっついていたタイタ達だが、ユリの体がふらりと傾いたことで、ユリの体がボロボロであったことを思い出す

体の限界が来たのか、意識を失うユリ

ユリの傷を確認したヨシは自分ならユリの手当てができる、とタイタに訴えかける

ヨシの話を聞き、ユリに害を与えないことは分かっていたため、ヨシに手当てをしてもらうことにした

黄猿に貫かれた左肩を重点的に手当てをしていく

子虎のテオはユリの怪我具合に半泣きである

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ヨシの治療を受けてユリは目を覚ます

「ユリ！もう起きて大丈夫なの…？」

『…テオ…心配かけて、ごめんね

もう、大丈夫だよ』

テオは気を失ったユリから片時も離れようとはせず、ずっとユリのそばにいたのだ

初めて会った時からユリの体はボロボロだった

早く手当てしてあげればよかった

後悔が押し寄せていたテオの頭を撫でて、ユリはヨシとタイタの元へ向かう

「…ユリ様…！目が覚めてよかった…！」

『…ヨシさん、手当てしてくれてありがとう。テオが教えてくれた』

ユリの優しい笑顔を初めて見たヨシは真っ赤になってあわあわとしだした

「い、いいんですよ！おれがやりたかったもんで…！

それより、ユリ様、新聞見られます！？」

『あ、ありがとう』

真っ赤な顔をしたヨシは早口で話し、ユリに新聞を渡す

“白ひげ海賊団” 2番隊隊長ポートガス・D・エース

公開処刑決定

『……！！？

こ、これって…』

この記事に書いてあることは本当のことなのか

ヨシに聞くも、困惑しながら事実だと答えた

「ゆ、ユリ様…？」

ぺたんと座ってしまったユリの隣にいたテオが心配そうにユリを見つめる

『…エースが、殺されちゃう…』

うるさくなる心臓

『…エースは、わたしの、お兄ちゃんなの…！』

「「「！！」」」

「…ユリ、まさか…」

『…タイタ、わたし、エースを助けたい…！！』

「…ユリ様！危険すぎます！！」

『でも、！』

「ユリ様が海軍の前で戦うということは、世界政府にユリ様の力がバレてしまうということ…！！

わたしは、あなたを危険に晒すわけにはいかない！！」

ユリの身を案じるヨシ

『…ヨシさん、お願い…

…エースのことを助けたいの…！！』

ユリの決意のこもった目がヨシを射抜く

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