Lily ・Ⅱ【ONE PIECE】 (ページ3)

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航海士と海姫ページ3

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『ナミ、』

  「ユリ！ちょうど良かった！」

ゾロとのお昼寝から目を覚ましたユリ

寝起きだからか、とてとてと近寄ってくるのが可愛らしい

『…？なんかあった？』

「そろそろユリの冬服もいるかなと思って。いずれ冬島には行くでしょう？」

『…！たしかに…！わたし、あんまり服持ってないから買わなくちゃ』

「だから、次の島で一緒にショッピングしない？」

『しょっぴんぐ…

ナミも一緒に選んでくれるの…？』

「ええ！もちろんよ！

ユリ可愛いから、ずっと選んでみたかったのよ〜！」

そう言うと嬉しそうに微笑むユリ

『ナミが持ってる服、可愛いのばかりだから、選んでもらえるの嬉しい』

ユリの笑顔は、包み込んでくれるような優しい笑顔だ

可愛いユリの頭を撫でる

わたしよりも低い位置にあるユリの頭は撫でやすく、ふとしたときに撫でてしまっている気がする

撫でるたびに嬉しそうな顔をするものだから、また撫でてしまう

ユリが嬉しそうにしていると、大抵ルフィが寄ってくる

初めて妹だと紹介されたときは驚いたけど、船で一緒に生活しているとだんだん分かってきた

「ユリ、これとかどう？」

『わ、かわいい』

「でしょ〜？ユリは可愛いから選ぶのが楽しいわ！」

少し照れながら私が選んだ服を鏡の前で合わせるユリ

一緒にショッピングとか行ってみたかったのだ

まだ人数が少ないこの船にはユリと私しか女の子は乗っていない

こんな可愛い妹、欲しかった…！

ちょっとルフィが羨ましくなっていたところにユリがやってくる

『ナミ、これどうかな…』

少し恥ずかしそうに見せてくれたのは私が持っている服と色違いでよく似た形をしていた

『…ナミと、お揃いの、』

 かっっっっっわいい！！！！

「よし！これでユリの冬服は何着かゲットできた！

冬島に行くときにまた着てみましょ！」

『うん…！冬島、たのしみ』

…

ユリは海を操るんだって。

ベルメールさんからエレナの伝説を聞いたことがあったから、びっくりした

だけど、ユリが海を操れようがいまいが、大切な仲間だし、本当の妹のように思っていることに変わりはない

ユリのことが大好きだからこそ、

ユリの側にいたいと思うもの。

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