第二十二篇 悪夢 ページ22
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織田は、フリイダムへの差し入れの菓子を持って道を歩いていた。
子供達の笑顔を思い出して頬を緩ませる。
フリイダムに近付くにつれて、辺りが何やら騒がしい事に気が付いた。
「……何だ?」
厭な予感がして駆け足になる。
到着した織田を待っていたのは、最悪の光景だった。
「はっ、………」
店の前で車が燃えている。
ふと横を見ると、パトカーに乗せられそうになっている子供達を見つけた。
慌てて駆け寄る。
「克己、信嗣、優、咲楽!」
「……!織田作……」
克己は今にも涙が零れ落ちそうに目を潤ませた。
織田が問い掛ける。
「何があったんだ、幸介は!?」
「さ、さっき車が爆発して……ぐすっ」
織田は集っている野次馬を押し退けて何が起きているのか確認した。
車外に運ばれる一つの焼死体。
息が荒くなっていく。
原型を留めていなかったが、何故か誰か判った。
「…………蘆花?」
周りの音がどんどん遠ざかって、聞こえない。
酷く耳鳴りがした。
思わず遺体に駆け寄った。
「蘆花!!」
「危険です、遺体から離れて下さい!」
「離せ!!」
市警に抑え込まれ、織田は倒れながらも叫び続けた。
こんな事があってはならない、何故彼女が死ななければならない、と。
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こめこめコメダ(プロフ) - てかみそさん» 仕方ねぇ続けるべ☆いぇい☆ (2022年12月22日 14時) (レス) id: b8ad08ce24 (このIDを非表示/違反報告)
てかみそ - こめこめコメダさん» 辞めたら………いやなんもしないけどほら。私はさ。プリ小説やってるし?私の思いもこめさんに継いでもらうって決めてたし((((((((殴 (2022年12月22日 14時) (レス) id: ca294d51e0 (このIDを非表示/違反報告)
こめこめコメダ(プロフ) - てかみそさん» うぅ〜……私も最近占ツクしんどくなってきたし辞めちゃおっかな… (2022年12月21日 3時) (レス) id: 3c5b67e3ca (このIDを非表示/違反報告)
てかみそ - こめこめコメダさん» まじだよ (2022年12月20日 18時) (レス) id: ca294d51e0 (このIDを非表示/違反報告)
こめこめコメダ(プロフ) - てかみそさん» マジかよ…… (2022年12月20日 11時) (レス) id: b8ad08ce24 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:こめこめコメダ | 作成日時:2022年11月5日 19時