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episode7 ページ8
「体調、大丈夫ですか？」
『頭、痛い……』
「これ、食べられそうだったら食べてください。天与呪縛関係は何があるか分からないので安静に。」
『ありがと。』
「では、私はこれで。」
医務室を出ていこうとする七海を見て引き留めたい衝動に駆られる。
きっと熱のせいだ。寂しい、甘えたいという感情が頭の中でぐるぐるして私をおかしくさせる。
頭の中で天使と悪魔が喧嘩してる。
私がいない分、業務量は増えてるし。七海絶対忙しいし。
口から出かけた言葉を飲み込む。
暇がない中私に時間割いてくれたんだし、これ以上迷惑はかけられない。
私は七海の背中を見送ることしかできなかった。
『………行かないで。』
届くはずのない独り言は、静寂に響いただけだった。
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作者名：揺音想愛(yuotosoa) | 作成日時：2024年3月6日 19時
