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episode6 ページ7
side兎束
身体が熱くて頭がぼーっとする。そして額ががズキズキと痛む。
ここは高専の医務室だ。なんでこんなところにいるのだろう。
残業して、倒れて、頭を打って……それからの記憶がない。
「兎束……ごめん、大丈夫？」
珍しく元気のない五条さんが様子を見に来てくれた。なぜか頭にたんこぶがある。
「兎束、お前七海にめちゃくちゃ愛されてんな。」
『は？』
「いや、実はさ。」
【数時間前】
「五条さん、兎束さんに仕事押し付けましたよね？」
「だって僕特級の処理でめっちゃ忙しかったんだもん。」
「忙しいのは彼女も同じです、貴方のせいで彼女が倒れたらどう責任をとるおつもりですか!?」
「………ってすごい剣幕で言われたの、七海にしてはめずらしくない？」
感情を表に出さない七海にしてはめずらしいな。
そもそもなんで五条さんが仕事を押し付けたこと知ってたんだろう。
「あ、噂をすればだ。じゃあ、僕は仕事あるから。」
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作者名：揺音想愛(yuotosoa) | 作成日時：2024年3月6日 19時
