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episode4 ページ5
任務が意外と早く終わったので泊まる予定のホテルに早めに到着した。
呪霊との闘いで少し足を捻ったが、放っておいても問題ない程度だ。
……というのはただの強がりで、本当はかなり痛い。
七海は任務中ずっと手を繋いでいてくれたし、いつもよりも私に甘かった。
別行動でさっさと調査して帰りたいみたいな感じだったのに。
だからこれ以上迷惑をかけるわけにはいかない。
「何か私に隠してること、ないですか?」
七海からとんでもない圧を感じる。サングラスがないのでいつもよりも目力がすごい。
ここ、ホテルのエントランスなんですけど。他のお客さん怖がって逃げるって。
『ナニモナイデス…。』
「では、その足を引きずるような歩き方はなんですか?」
『………足、捻りました。』
七海の目が優しく緩むのが見えたと同時に手を差し出された。
「部屋に行ったらし手当てをしましょう、悪化する可能性があるので今日は無理をしないように。」
『七海、いっぱい迷惑かけてごめん。』
「迷惑だなんて思ってないですよ。いつでも頼ってください。」
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作者名:揺音想愛(yuotosoa) | 作成日時:2024年3月6日 19時