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校舎前に貼りだしてあったクラス発表の紙。
最悪なことに私にノート見せてだの宿題写させてだの言う集団と同じクラスになってしまった。
なぜかそいつらはいわゆる一軍とやららしいので逆らったら命はない。
これから受験生だし、あの面倒くさい集団に付き合ってる暇なんてないんだけど。
人に勉強を教えている暇があったら勉強したいし。
でも、こいつらに逆らって虐められる方が嫌だし。
逆にわざと虐められてあいつらの受験不利にするのも手だけど。
「桃屋さん、ごめんだけど宿題見せてもらえたりする？」
『全然いいよ〜(全然いいわけねぇだろこの野郎)』
勉強して、勉強して…その努力を一軍という権力だけで盗られていく。
学校のカースト制度って怖いもんだね。
……
「うわ、何それめっちゃイラつくやつじゃん。」
夕食時にぼそっと話してみたらかなり真剣に聞いてもらったのでなんだか申し訳ない。
私としては虐められない程度の地位を一年間キープできればいいんだけど。
「Aはさ、他の人に課題見せてとかしないの？」
『いや、見せてって言うのめんどいし。』
人に甘えるくらいだったら自分でやった方が早いとしか考えられない。
こんなんだから甘えられっぱなしなのかもしれない。
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作者名：揺音想愛(yuotosoa) | 作成日時：2024年3月6日 13時
