S.明るい未来 inar ページ20
*
幸せをありがとう━━━━━━━━━━━
*
“Q.俺を好きになりなさい“ “A.もう貴方が好きです” の最終章です。
ちなみに題名の “S.” は “Supplement” の略称です。
和訳すると “補足” という意味です。2人の最後の答え合わせご覧下さい。
-----------------------------------------------------
ー ar side ー
俺は卒業式の日の朝、知念と昔よく2人で遊んでいた家の近くの公園で待ち合わせた。
『知念、おはよ』
知「おはよ、懐かしいね」
知念はブランコに乗りながら立っている俺を見上げて笑う。
『小学校ぶりかな？2人でここに来るの。』
知「そうかも、もうそんなに経つんだね…。」
『俺さ、知念と出会えてよかった。』
知「うん…それは僕もだよ」
『俺知念がいなかったら頑張れてなかったこといっぱいある、いつも俺のそばで見守って、支えてくれてほんとにありがとう。』
知「そんなの僕だって一緒だよ。
大貴が弱虫だった僕を真っ暗な底辺からすくい上げてくれたんだ。大貴が僕に居場所を与えてくれた。
楽しいことも悲しいことも、怒ることもヤキモチ妬くことも…好きって感情も…大貴が全部僕に教えてくれた。」
『知念…』
知「僕をここに呼んだってことは気持ちの整理がついたんでしょ？聞かせてよ、大貴が決めた大事な未来のこと。」
『俺、いのちゃんがやっぱり好き。
知念に言われるまでずっと見て見ない振りしたまま自分では一生気づかなかったかもしれない…
でも気づいたからにはこの気持ちを大切にしたいって思ってる。』
知「ほんとにさ、気づくの遅いんだよw まぁ、そういう鈍感なところも好きだったよ。」
『俺にたくさんの初めてをくれてありがとう…最初の思い出が全部知念でよかった。』
知「そっか…幸せだった？」
『うん、すごく幸せだった。知念と付き合えてよかった。』
知「僕はその言葉が聞けただけでもういいや…
大貴、悪いけど先に学校行ってくれる？」
『うん…』
知「大丈夫、次会った時はもう親友の知念侑李になるから。」
俺はそれ以上何も言えなくてただ無理して笑ってくれてる知念に気付かないふりをするしか無かった。
『じゃあ、また後で…』
知「うん、また」
知念に背を向けて俺は公園を後にした。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 177人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
有緒菜あかり(プロフ) - ありるんさん» コメントありがとうございます！！まさかありるん様から頂けるとは…大好きな書き手様にそう言って頂けて嬉しい限りです(´TωT｀)♡続編承りました！少しお時間を頂くかもしれないのですが…必ず書かせていただきます！ (2022年7月27日 12時) (
レス) @page33 id: 74f48f4a27 (このIDを非表示/違反報告)
ありるん(プロフ) - いのありやま大好物です♡続編を希望します、もし書く予定があったらよろしくお願いします（ *_* ）！！ (2022年7月26日 21時) (レス) id: 1bc2f81aa5 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：有緒菜あかり | 作成日時：2022年3月25日 3時
