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制服のズボンをぎゅっと強く握りしめながら涙をこぼす大ちゃんを俺は思わず抱きしめた。
「ねぇ、大ちゃん。俺のこと好き？」
『…すき』
「大ちゃんの大切な人な知念くんは大ちゃんに幸せになって欲しくないって思うような人？」
『知念は…逆に俺が幸せにならなかったら怒るような人…』
「そっか…素敵な友達だね？」
『うん…大切な人だよ。』
「大ちゃん…一緒に幸せになろう？」
『…明日、明日返事するから。俺が大人になるまであと少し待ってて…？まだ知念にも話したいことあるからさ…』
「いくらでも待つよ、今度は俺が大ちゃんを追いかける番だから。」
“ありがとう”と綺麗に笑った大ちゃんは手を軽く振り帰って行った。
いくらでも待つよなんて言ったけど正直不安ばかりだ、ここまで散々傷つけた俺とずっとそばで支えてくれてた知念くん。
誰と一緒にいた方が幸せになれるかなんて明白だ…
もちろん選んで貰えたら俺に出来る限りの精一杯のことをして大ちゃんを幸せにするつもりだけどさ…
？「あれ？伊野尾先生？どうしたんすか？」
急に声をかけられ振り向くと色紙やらなんやら持った山田くんが立っていた。
「おぉ、山田くん。ちょっと人と話しててね…。山田くんは見たところ部活の送別会とか？」
山「そうなんですよw 明日クラスの打ち上げとかで3年全員集まれないかもってことでw」
「いいねぇ、青春だ…」
山「伊野尾先生、大ちゃんは伊野尾先生に出会ってからほんとに毎日楽しそうでした。
知念と付き合ってからももちろん幸せそうだったけど、やっぱり笑顔が違うんですよ。伊野尾先生の話をしてたときの笑顔と知念と一緒にいる時の笑顔。
ちょっとだけど、俺でも気づいたレベルなんで知念はヒシヒシと感じてたと思います。」
「山田くん…」
山「知念からだいたい事前に聞いてたんで…首突っ込むようなこと言ってすみません。
でも俺、偽善者だと思われるかもしれないですけど…
俺の大切な人全員に幸せになってもらいたいんです。
だからまずは伊野尾先生、大ちゃんをよろしくお願いします。」
礼儀正しく一礼した山田くんはそのまま帰って行った。
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昨日疲れすぎてて爆睡しておりました…申し訳ありません！！
もう少しでこちらも完結しますので完結したらTwitterで頂いたリクエスト作品も随時上げていきます！
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有緒菜あかり(プロフ) - ありるんさん» コメントありがとうございます！！まさかありるん様から頂けるとは…大好きな書き手様にそう言って頂けて嬉しい限りです(´TωT｀)♡続編承りました！少しお時間を頂くかもしれないのですが…必ず書かせていただきます！ (2022年7月27日 12時) (
レス) @page33 id: 74f48f4a27 (このIDを非表示/違反報告)
ありるん(プロフ) - いのありやま大好物です♡続編を希望します、もし書く予定があったらよろしくお願いします（ *_* ）！！ (2022年7月26日 21時) (レス) id: 1bc2f81aa5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：有緒菜あかり | 作成日時：2022年3月25日 3時
