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大ちゃんに避けられてから2週間が経とうとした頃…
ｺﾝｺﾝ
「は〜い、どうぞ」
女子生徒「伊野尾先生、今お時間大丈夫ですか？」
準備室の扉がノックされて返事をすると1人の女子生徒が入ってきた。
「うん、大丈夫だよ？なに？」
授業の質問かな？と思い安易に要件を聞いたのが間違いだった。
内容は……告白だった。
女子生徒「先生！！私先生が大好きです…！」
「ごめんね、気持ちは嬉しいけど応えられません。」
女子生徒「じゃあお願い1つ聞いてくれますか？」
「お願い？なに？」
といった途端俺の胸に飛び込んできた名前も分からない女子生徒、思わずふらつきそうになり抱きとめてしまったその時━━━━━━。
ﾊﾞｻﾊﾞｻﾊﾞｻｯ
大きな音がして音の方を見ると、目をまん丸にして俺を見てる大ちゃん…そして軽蔑するものを見るような目で俺を見る知念くんがいた。
『…っ！！』
知「大貴！！」
大ちゃんは何も言わずに走り去って行った…
知「これ、提出物のノートです。大貴のこと追いかけるので落ちてるノートは自分で拾ってくださいね。」
ゴミでも見るような目で俺を睨みつけた知念くんはそのまま勢いよくノートを机の上にドンと置くと大ちゃんを追いかけて走っていった。
女子生徒「先生…？」
「帰ってくれるかな…」
女子生徒「えっ…で、でも…！」
「帰れって！！！！！」
女子生徒「…っ……ごめんなさい…」
告白をしてくれた女子生徒は泣きながら部屋を飛び出して行った、薄情なことに俺はそのことに対して何も思わなかった。
ただただ大ちゃんを追いかけなきゃしか頭になかった。
校長に見られたら激怒されるだろうなってレベルで俺は死ぬ気で校内を駆け回った。
ｸﾞｽｯ
旧校舎の空き教室の前を通りかかった時、中から鼻をすする音が聞こえてきて覗き込むとそこには泣いていたあとはあるが幸せそうに笑う大ちゃんと知念くんの姿があった。
知「ほら、涼介も待ってるし行こ？」
『うん…知念、ありがとう！やっぱりお前のこと大好きだ！』
知念くんに飛びつく大ちゃんは今まで見たことないくらい幸せそうで、俺の入る隙はもうなくなったことをいやでも実感させられた。
そもそも俺は大ちゃんを追いかけてどうするつもりだったんだ？気持ちに答えられもしないくせに…
これで良かったんだ…そう自分に言い聞かせて物音を立てずに準備室に帰った。
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有緒菜あかり(プロフ) - ありるんさん» コメントありがとうございます！！まさかありるん様から頂けるとは…大好きな書き手様にそう言って頂けて嬉しい限りです(´TωT｀)♡続編承りました！少しお時間を頂くかもしれないのですが…必ず書かせていただきます！ (2022年7月27日 12時) (
レス) @page33 id: 74f48f4a27 (このIDを非表示/違反報告)
ありるん(プロフ) - いのありやま大好物です♡続編を希望します、もし書く予定があったらよろしくお願いします（ *_* ）！！ (2022年7月26日 21時) (レス) id: 1bc2f81aa5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：有緒菜あかり | 作成日時：2022年3月25日 3時
