助ける誘拐

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「はぁ…」


友「ため息なんかついてると幸せ逃げるよ」


「幸せなんてないよ…」


この人は原田友里
私の同期で親友

彼氏もいて、仕事も出来る
人生イヤホイしちゃってるやつ←←


「友里はいいよね」


友「だからAのほうが出来るんだって」


課長にも期待されてるんだよって、
それだけは絶対ない

だって雑用ばっかだもん！！
執事か！！！！


友「まあ、愚痴聞くよ笑
飲みにでもいくかぁ！」


「そうだね」


いつものお店に入り、いつもの様に飲む

…のは友里だけで、私はお酒なんて飲める気分じゃない

愚痴は思う存分吐かせてもらいます笑









友「あぁ、A ”助ける誘拐”って知ってるぅ？」


お酒が入った友里から言われた

”助ける誘拐”

私みたいな人を助けてくれるらしい









帰り道、気付いたら口に出ていた。


「誘拐なんてあるなら、今すぐ私を助けてよ」




”…俺らが、助けたろか？”

その声が聞こえた時には、もう意識がなかった

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