Ⅰ 緑谷さんはええ人 (ページ22)

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#04 ページ22

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Aside

リカバリーガールに保健室まで案内された。

『あの…私の個性、人様に勝手に使って大丈夫なんでしょうか？

ましてや普通科で…』

リ｢心配いらないよ。

あんたはただでさえ希少な治癒の個性を持ってるだろう。

雄英では大ケガにつながる無茶をすることが多くてね。

特許を申請して、私の下では自由に使っていいことになったんだ。

だからこれからも、みっちり手伝ってもらいたい。

授業中に声をかけることもあるかもしれないが、そこら辺は許しておくれ｣

『…いえいえ！お役に立てるならなんなりと！』

入学早々、先生の役に立てるんは光栄なことやわ

ヒーロー科の方々をサポートできるめっちゃええ機会や

他の科の人らも来るやろうし、これはやりがいがあるな

リ｢A、奥にあるカルテを取ってきてくれないかい？

バインダーに一枚だけ綴じてあるからわかると思うよ｣

『わかりました！』

保健室奥の小部屋に向かった。

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((カルテ…あ、これか))

バインダーが裏返して置いてあった。

紙一枚綴ってるから、おそらくこれやろう。

手に取って、伏せたまま持っていこうとした時___

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リ｢A、この子だよ｣

遠くからリカバリーガールの声が聞こえた。

どうやらケガした子が来たらしい。

((先輩とかやったらどうしよ…))

先輩じゃなくとも、9割9分知らん人やろう。

そんなことを考えながら部屋を出たら、イスに座ってる人と目が合った。

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えっ？この人…

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ふわふわした深緑色の髪

綺麗な緑色の瞳

あん時と一緒や、間違いない。

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この人は

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『…！？緑谷さん！！』