Ⅰ 緑谷さんはええ人 (ページ8)

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#07 ページ8

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Aside

出｢実は僕…む、無個性なんです…｣

そう言うた彼はものすごい怯えてた。

このご時世で無個性…もちろん驚いたけど、
私が真っ先に思ったんは違うことや

無個性やのに、日本トップのヒーロー育成校である雄英を受けるってすげぇ挑戦やと思う

おそらく彼は、周りにずっと否定されてきたんやろう

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出｢僕は、小さい頃からずっとヒーローに憧れてました。

オールマイトのような…笑顔で人を助ける、最高のヒーローに

でも、個性がなくて…周りの人たちは、僕がヒーローになれるわけないって…｣

『……』

出｢それでも、ある人が僕を助けてくれたんです。
その人のおかげで、希望が見えました

その人のためにも、僕は…他人の何倍も…何倍も頑張らないといけないんです…！

だから、絶対に雄英に合格して、最高のヒーローになるんだ…！｣

どんだけ否定されても

緑谷さんは立ち向かって、夢に向かって頑張ってるんや

出｢ご、ごめんなさい！僕も長々と…！｣

『緑谷さん』

出｢えっ？｣

私が何か言うたところで、何の意味もないかもしれへん。

でも彼は、緑谷さんは

『あなたは___

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絶対に、ヒーローになれます…！』