Ⅰ 緑谷さんはええ人 (ページ20)

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#02 ページ20

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Aside

((ひっさびさに脳みそ使いすぎた…))

いきなりどっとくる疲れの中

頬杖をつきながらあん時のことを思い出してた。

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『明日、お互い頑張りましょう！

そんで、絶対また会いましょね！！』

出｢…ありがとうございます！二人で、絶対合格しましょう！｣

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彼が受かったか確認する方法はなかった。

連絡先を交換してるわけもなく、そもそもケータイなんか持ってない。

((緑谷さん…))

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｢終了よ！後ろから回収しなさい！｣

知らん間に5分が過ぎてたらしい。

厳しいカリキュラムとはいえ、さすがに初日

今日はテストだけで下校やった。

((せやけど、疲れなかなかくんなぁ…))

友1｢疲れたね～！初日からテストって鬼じゃない！？｣

『ほんまそれなぁ…これマジで頑張らなアカンで…』

昔から人と仲良おなるんは早い方

特にこっち方面では、関西弁が強い印象になったみたいで

クラスの子らはみんな気さくに話しかけてくれた。

友2｢あれ？Aちゃん帰らないの？｣

『うん、ちょっと用事あんねん』

緑谷さんが今ここにおんのかがずっと気になってた。

せやから、帰ってまえへんうちに急いでヒーロー科の教室まで行くつもりや。

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？｢失礼するよ、ここに金澤Aはいるかい？｣

『えっ？』

教室に入ってきたんは、背のちっちゃいおばあさん

この人って…

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『リカバリーガール…！』

私と似た、治癒の個性を持ってる先生や

そら、私なんかよりこの人の方が何倍も頼れる個性や

そんなリカバリーガールが何で私を…

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リ｢ヒーロー科で指をケガした子がいてね

この後都合がつくなら、あんたの個性で手伝ってくれないかい？｣

マジか…！

先生直々に、私の個性を見て活用しようとしてくれてるってこと…？

私情で、この状況を断るわけない

それに、ヒーロー科でケガする子とかよっぽどやばいことしたんちゃうんか

私にできることがあるなら…

『是非、お願いします…！』

私らは保健室まで向かった。