風邪引きさん【傭兵】#2 ページ15
「あ、そうだ、ナワーブ君、リンゴ食べる？」
「.......」
首を振る。
リンゴ美味しいのに.....、残念だ。
「ナワーブ君、寝てないと...」
「.......」
また首を振る。
安静にしていないと治るものも治らないのに。
どうしようかと困っていると、ナワーブ君がぽつりと呟いた。
「Aは、どっか行かねぇよな...？」
「え？」
「離れないでくれ。ずっと、ずっとそばにいてほしい」
「ナワーブ君？どうしたの？」
いきなり何を言い出すんだろう、この人は。
熱があるから、そんな恥ずかしいことが言えるのだろうか。
ナワーブ君からは見えていないだろうが、今、私の顔は真っ赤だ。
「頼むから、置いていかないでくれ.....」
切ない声でナワーブ君が言う。
過去に何かあったのだろうか。私にまでそんなことを言ってしまうほどの、悲しい過去が。
私はナワーブ君のことを全然知らないのだと、改めて思い知らされる。
ナワーブ君は私のことをよく知っていて、些細な変化にも気付いてくれて...。
「...大丈夫だよ、ナワーブ君。私はどこにも行かない。ナワーブ君のそばにずっといる。だから...」
昔のこと、少しは教えてね。
とは、言えなかった。思い出すのが辛いなら、忘れてしまえばいい。だから、その手助けが出来るように、私や皆との思い出をもっとたくさん増やしてしまおう。それで頭がいっぱいになるくらいに。
ラッキーキャラクター
泥棒
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ゆーさん(プロフ) - 突然ですが皆様、諸事情によりこのアカウントが使えなくなってしまい、新しくアカウントを作りました。此方にて更新致しますので、把握お願い致します。本当に申し訳ありません。 (2018年12月28日 1時) (
レス) id: deab7b4ae1 (このIDを非表示/違反報告)
橘欅(プロフ) - ナワーブ君尊い…ッ！！この作品、とてもほのぼのして大好きです。影から応援させて頂いています。更新頑張って下さい！ (2018年12月23日 18時) (レス) id: 4f6b87549d (このIDを非表示/違反報告)
文学少女(プロフ) - え、エマちゃん…女スパイになれるのでは…？← (2018年12月23日 9時) (レス) id: 2d20336b29 (このIDを非表示/違反報告)
刻卯 - ゆーさんさん» 私もですよ、ネ友さんしか第五やってる人いなくて……なので私も嬉しいです！ (2018年12月21日 21時) (レス) id: 0bdbc7c12f (このIDを非表示/違反報告)
ゆーさん(プロフ) - 刻卯 さん» ちゃんと私も寝ましたーん(笑)私も身近に第五やってる人とかいなくて、全然語れなかったので嬉しいです！ (2018年12月21日 17時) (レス) id: 3afbd52850 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆーさん | 作成日時：2018年12月19日 19時
