お友達から【白黒無常/白ver.】#1 ページ1
今回は、私がサバイバーとして荘園に来てから、初めてのゲームだ。
ルールはエマさんから一通り説明してもらったけれど、やはりまだ不安は拭えない。
出来れば、ハンターに出会うことなく脱出したいところだ。
丁度リスポーン地点のすぐそばに暗号機があったため、躊躇いなく触る。
―――ゴーン、ゴーン...
突然鳴った鐘の音に驚いて調整をミスッてしまった。
どうやら仲間がやられたらしい。しかも恐怖の一撃を喰らったようだ。
ロケットチェアに縛られるが、私は恐怖でその場から動けずにいた。
(助けにいかなきゃ...。でも、攻撃は喰らいたくない。痛いのは嫌...)
暗号解読も、恐怖で動きがぎこちない。解読速度も下がってしまった。
―――ゴーン、ゴーン...
また鐘の音が鳴る。
救出に向かった仲間がダウンしてしまった。
(どうしよう...。どうしたら...)
分からない。何も分からない。
丁度私がしていた暗号機が終わり、ガコンと音がしたと思えば、暗号機に光が落ちた。
今終わっている暗号機は二個。
あと三個解読しなければ、脱出は不可能。
解読に集中した方が良いのか...。取り敢えず次の暗号機を探していると、突如鳴り出す心音。
目の前に長身の男性が現れた。
白を基調とした服に、顔半分に描かれている模様のようなもの。整った顔立ち。
驚いたのも勿論ある。しかし、その美しさに目を奪われたといのも、嘘ではない。
そのせいで一発貰ってしまった。
(痛い、痛い痛い痛い...ッ)
急いで板のあるところまで走る。
その間、もう一人しか生き残っていない仲間に念を送った。
“ハンターが近くにいる！”と。
これで、幾分か気楽に解読が出来るだろう。
初めてのチェイスがこんな状態なのは嬉しくない。というかむしろ、チェイスなんてしたくなかった。
恐怖と痛みで涙が滲む。
暗号解読がまた一つ終わった。ハンターに板すら当てられていない。
ただただ板を消費して逃げ回っているだけ。
「ッあ...！」
足がもつれ、無様に転んでしまった。後ろを振り向けば、相変わらず綺麗な容姿の白いハンターが、すぐ近くまで来ていた。
ああ、もう無理だ。こんなの、逃げられるわけない。
来るであろう痛みに耐えるため、目を強く閉じる。
しかし、その痛みは待っても待っても来ない。
恐る恐る目を開くと、そこにはクスクスと優雅に笑う彼の姿があった。
「安心して下さい。貴女は殺しませんから」
ラッキーキャラクター
泥棒
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ゆーさん(プロフ) - 突然ですが皆様、諸事情によりこのアカウントが使えなくなってしまい、新しくアカウントを作りました。此方にて更新致しますので、把握お願い致します。本当に申し訳ありません。 (2018年12月28日 1時) (
レス) id: deab7b4ae1 (このIDを非表示/違反報告)
橘欅(プロフ) - ナワーブ君尊い…ッ！！この作品、とてもほのぼのして大好きです。影から応援させて頂いています。更新頑張って下さい！ (2018年12月23日 18時) (レス) id: 4f6b87549d (このIDを非表示/違反報告)
文学少女(プロフ) - え、エマちゃん…女スパイになれるのでは…？← (2018年12月23日 9時) (レス) id: 2d20336b29 (このIDを非表示/違反報告)
刻卯 - ゆーさんさん» 私もですよ、ネ友さんしか第五やってる人いなくて……なので私も嬉しいです！ (2018年12月21日 21時) (レス) id: 0bdbc7c12f (このIDを非表示/違反報告)
ゆーさん(プロフ) - 刻卯 さん» ちゃんと私も寝ましたーん(笑)私も身近に第五やってる人とかいなくて、全然語れなかったので嬉しいです！ (2018年12月21日 17時) (レス) id: 3afbd52850 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆーさん | 作成日時：2018年12月19日 19時
