07 ページ8
コビーside
あの戦争から、1週間経った日
僕の所属する部隊に新たに人が来ました
Aさんといい、以前クザン大将のもとで動いていた人です
僕よりも階級が三つ上の少将で
戦うところを見ていないのでわからないのですが
とても強い方です
黒の洋服に白の正義を背負うAさんはとても格好いいです
僕もいつかあんな風になれればと思う次第です
見た目から、少し恐れられる彼女ですが
話してみれば、明るく笑顔が多い方なのを知りました
僕に敬語をやめるように言ったり、
初めて話したにも関わらず、会話も弾みました
Aさんの好きな食べ物はいちごで
嫌いな食べ物はいちご味の飴
という、なんとも変な好みです
いちご味の飴が嫌いなだけで飴は嫌いじゃないらしいです
誕生日は4月18日
僕は5月13日なので、日にちだけで言ったら
Aさんの方が若干年上です
過去に両親を亡くされた過去があるらしく
その辺は触れることはありませんでしたが
いつか、Aさんが僕に心を許してくれる日には教えて欲しいです
これはもう、2ヶ月も前の話
僕たちのペアは絶賛任務中です
『ねぇねぇコビーくん？海賊がいた気配なんて微塵も見えないよ
国民だって幸せそうな顔をしてる
本当に海賊はここに来ているの？』
僕たちは海賊の拠点とされた国へと事前に調査に来ています
僕とAさんは、海軍の制服ではなく私服でこの国の国民として紛れています
「えぇ、情報では国は壊滅状態となっていましたがそんな感じは一切しませんね」
『うん、とりあえずこの島を一周するか、一度王の元へ行くか』
「王の元へ行くのが1番早く正確な情報を掴めそうですね」
『じゃあ行くかぁ』
国の中央にそびえ立つ城へと目を向ける
ピンクの外壁に紫の屋根
可愛らしい見た目とは裏腹に、
白の周りの水堀は深く広く
10mほどそびえ立つ塀
窓の一つも空いていない
古城の様に、人がいる様な気配はしない
だが、国民の様子を見るに王はいるらしく
城も前からこんな感じらしい
なんとも不気味な王城である
『なんか、ヤな感じ。あのお城』
「同感です」
きっとAさんは、ピンクに紫が嫌って訳じゃなく
白から感じとる雰囲気のことを言っているのは
表情からして明白であった
この国の王は、陽気な人なはずなのだが
資料を思い出しながら、城へと足を進めた
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 381人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
りり - コビーのことすごい好きなのかな。。私もコビー大好き。次も楽しみにしてます。 (2022年12月19日 20時) (
レス) @page1 id: 856cad5503 (このIDを非表示/違反報告)
チトセ - 凄く面白くて、ワクワクするので続きがめっちゃ楽しみです！！ (2022年10月2日 19時) (レス) @page20 id: 11d333baeb (このIDを非表示/違反報告)
ユヅ(プロフ) - 神作品の予感がプンプンしていたので見にきました。そしてこの作品のおかげで楽しみが一つ増えました😇。応援してます！！ (2022年9月20日 21時) (レス) @page2 id: 9898b37776 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：はにーちゃん | 作成日時：2022年9月20日 2時
