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『この太陽のシンボル素敵ね』
この広場の至る所に、紫の布に缶の太陽が刺繍された旗が飾られていた
この国の国家では無い旗
「これも、プリンセスの物語がモデルですよ
今日だけ飾られる旗なので、
小さいサイズの旗も売ってますよ
僕、買ってきましょうか？」
『えっ？いいの？』
「はい！」
『じゃあ、欲しいかな』
コビーくんは旗を買いに人混みの中に消えた
じゃがバターでも買っておこうかな
刺繍ができる頃に店に戻り、
また別の店で、作って欲しいアクセサリーに縫製してもらう
その後は2人で街を回った
日が暮れ、人々がランタンを持ち出した
「Aさん、一度島を出ましょう」
『え、なんで？』
「いい場所を知っているんです」
『そっか、じゃあ着いて行くね』
船に戻る前に布を受け取りに行く
船を置いていた港に戻り、2人で乗り込む
その船は街の正面、南側へ向かう
島から数十m離れなところに船を止める
「ここなら、波流れが緩やかなので
流されないので安心してください」
『うん、ありがと
ねぇねぇ、コビーくん今日は誘ってくれてありがとう』
「いえ、こちらこそ一緒に楽しめて良かったです」
その時、暗かった街からポツポツと明かりが灯った
その小さな明かりから広がるように
街が照らされていく
街の1番奥から明かりが空へ舞う
『きれい…』
私もコビーくんもランタンの明かりに目を奪われた
空一面が明かりで満たされる
いくつかのランタンは水面近くまで下がってきてきて
私たちの周りにも明かりが増える
『わ、落ちちゃう』
水に入るギリギリのランタンをふわっと持ち上げる
この明かりだ…
昔、私が見た明かりは
ガープ中将に救われたあの日__
『あ、コビーくん』
「？」
『渡したいものがあるの』
「えっ！なんですか？」
『これ、受け取ってくれる？』
「もちろん！」
プレゼント用に梱包されたそれを、カバンから取り出す
『今日のお礼、まぁ一緒に選んだやつなんだけどね』
「これは、バンダナですか？」
『うん、コビーくんいつもつけてるし』
「ッ！！！ありがとうございます」
渡したものはバンダナ
白の布に青紫色のワスレナグサが一輪、刺繍されている
「Aさんの花…」
『そう、私のやつはコビーくんのお花だよ』
「今つけても？」
『もちろん』
その頃には明かりは消えていた__
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りり - コビーのことすごい好きなのかな。。私もコビー大好き。次も楽しみにしてます。 (2022年12月19日 20時) (
レス) @page1 id: 856cad5503 (このIDを非表示/違反報告)
チトセ - 凄く面白くて、ワクワクするので続きがめっちゃ楽しみです！！ (2022年10月2日 19時) (レス) @page20 id: 11d333baeb (このIDを非表示/違反報告)
ユヅ(プロフ) - 神作品の予感がプンプンしていたので見にきました。そしてこの作品のおかげで楽しみが一つ増えました😇。応援してます！！ (2022年9月20日 21時) (レス) @page2 id: 9898b37776 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はにーちゃん | 作成日時：2022年9月20日 2時
