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刺繍を施してもらう間
私たちは再び街に出ることにした
『どこ行く？』
「今度こそ食べ歩きしましょうか」
『うん、そうだね』
自然と手を繋ぎ、歩き出す__
なんか、さらっと手繋いだままだな
コビーくんの手、マメもあれば傷もある
訓練だったり戦闘で
怪我することが多いからな
コビーくんが入隊してから
こんなに成長するなんて…
頑張ったんだなぁ
いつか、私のことも越しちゃうかもね
私よりも大きくて分厚いゴタゴタとした手をら
ギュッと握る
.
『ねぇねぇ、コビーくんこの辺人が多く無い？』
「はい、今日はこの町で年に1度の
ランタンを飛ばす日です」
『らんたん…？』
「この街の伝統行事みたいなものです
昔、この国のお姫様が誘拐され
“消えたプリンセス“
と呼ばれました
国王陛下とお妃様は
そのプリンセスの無事を祈り
また帰って来れるようにと
プリンセスの誕生日に
ランタンを飛ばしました
そして、18回目の数日後
そのプリンセスは再び城へ戻ってきました
彼女は誘拐した魔女の塔の中に
閉じ込められたまま、18年という月日を過ごしていました
ある日、塔に忍び込んだ男に
男の所持品と交換するための条件として
自身を外へ連れて行ってもらいます
その、彼女の誕生日の日にあがる
光を目指して
という、話から
このランタンを飛ばす日は
この街の大事な行事になったようです」
『へぇ〜よく知ってんね〜』
「むしろ、Aさんとこの光景を見たくて
誘ったんです」
てれてれと頰を赤るコビーくん
私の休みがこの日と合うなんて…！
そんな上手く合うものなのか……？
.
__「たっく、世話の焼ける奴らだぜ
この祭りに2人で行きたいって言ってたのは
お前ぇだろうが」
隣の島で大佐の同僚がぼやいていた
.
「お祭り事ということなので、出店が沢山ありますよ」
『それで、この広場はこんなな賑わっているんだね』
「はい」
島の中心部にある広場は
食べ物から編み物、焼き物、キャンドル
が売られている
また、国のモチーフの
紫に金の太陽が入った、旗が掲げられ
小さな布でできた家庭用のやつも売っていた
にしても、売ってるものの癖が強いな
「先ほど話したプリンセスが
得意だった、料理や手作りものが売られているらしいですよ」
『なるほど』
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りり - コビーのことすごい好きなのかな。。私もコビー大好き。次も楽しみにしてます。 (2022年12月19日 20時) (
レス) @page1 id: 856cad5503 (このIDを非表示/違反報告)
チトセ - 凄く面白くて、ワクワクするので続きがめっちゃ楽しみです！！ (2022年10月2日 19時) (レス) @page20 id: 11d333baeb (このIDを非表示/違反報告)
ユヅ(プロフ) - 神作品の予感がプンプンしていたので見にきました。そしてこの作品のおかげで楽しみが一つ増えました😇。応援してます！！ (2022年9月20日 21時) (レス) @page2 id: 9898b37776 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はにーちゃん | 作成日時：2022年9月20日 2時
