ねぇねぇ、コビーくん【ONE PIECE】【コビー】

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コビーside




『ねぇねぇ、コビーくん？』


「なんですか？」




店に入った僕たちは色々な布を見ていた


水玉模様だったり、豹柄やシルク素材のものも




『どれがいいと思う？』


「何作るんですか？」


『一応、アクセサリー？だから丈夫なやつがいいな』


「なら、生地がしっかりしてる方がいいですかね」


『うん、そうだね』




手にとっていた、シルク素材の布を元の場所に戻し


違う布を探す




「どんな色とか柄がいいですか？」


『んとね、コビーくんがいいなって思ったやつ』


「え、それでいいんですか？」


『うん、それがいいの』




布と睨めっこしながらAさんは返事をする


どういうことなのだろう？





.




……ない



布を見て回ったけど、いまいちパッとしない


ん？…‥刺繍？


ふと目に止まったポップには


〈刺繍もできます！〉とかいてある


その近くには例に花や動物があしらわれている


なるほど、無地に刺繍…いいかもしれない


近くの店員さんに聞いてみようか




「すみません」


「はい、どうかしましたか？」


「あの、刺繍ってどの生地でもできますか？

あと、写真とかあれば違う花とかって縫って頂けますか？」


「はい、どちらも大丈夫ですよ」


「ありがとうございます」




話が聞けた僕はAさんの元に戻る




『何聞いてたの？』


「刺繍についてです

それで、近くの本に行きたくてAさん

ちょっと待っててください、すぐ戻ってくるので」


『わかった、待ってるね』







「すみません、お待たせしました」


『おかえり〜何買ってきたの？』


「誕生花が載ってる本です

これを刺繍してもらおうと思って

Aさんの誕生花は……




ワスレナグサ


花言葉は “私を忘れないで“


英語名は「Forget me not」とても美しい名前の花です。ヨーロッパ原産で春から夏にかけてかわいらしい花をつけます。




……だそうです」


『え！可愛いお花！』




本に載っている写真の花は


小ぶりで、青から紫の間の色をしている




「えぇ、そうですね」


『ねぇねぇ！コビーくんのお花は？』


「えっ、僕のですか？」


『うん』




その質問に答えるために


手に持つ本のページをペラペラとめくる




「僕の誕生花は…

ミヤコワスレ、花言葉は “強い意志“

ですね」


『コビーくん、私布2枚買う

どっちの花も刺繍してもらいたい』




意志を持った瞳




「じゃあ、買いましょうか」

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