3 ページ5
.
そんなことを考えていると、
気づけば先程まで散々くっ付いていたローは、
今から行く"パンクハザード"への準備をすると言い思ったよりあっさりと離れていった。
少し寂しい背中には気付かないふりをする。
パンクハザードには訳あって大所帯で上陸するのは不可能なため、
ローと私の2人で偵察に行く事になっているので気を引き締める。
.
｢いいか、俺たちはしばらく船を離れるが
よろしく頼む ベポ｣
｢アイアイキャプテン！！任せてよ！！｣
しばらく船をあけるキャプテンに代わり、
この船を守ると意気込むうちの有能航海士のベポ。
ベポはシロクマだしモフモフのくせに頼りになるクルーだ。
そして何より可愛い。
しばらくベポにモフモフできないと思うとなんだか寂しくなってしまう。
｢A〜どうしたの〜？｣
『ベポと離れるの寂しい』
つい目の前にいたベポに抱きつくとそのモフモフの手で頭を撫でてくれるが、
こころなしか顔はとても引きつっているように見える。
まぁ、大方予想は着いているけど。
｢嬉しいけどA、キャプテンの顔みて？
オレなんだか分からないけどこ ろされそうだよ！！｣
言われた通りローの顔を見ると
案の定、すごい目ヂカラでこちらを睨んでいた。
それはもう凄い殺気を放ちながら。
『ロー、ベポを睨まないでちょうだい』
｢･･･チッ｣
人間の男だけでなく、
動物のオスにも独占欲を露わにする素直な彼に思わずため息が漏れた。
本日もちゃんと重たい愛を向けてくるローをチラリと見ながら、
最後にもう一度ベポの頭を撫でておく。
「･･･行ってくる」
『頼んだわよ、みんな』
こうして私たちは
しばらく離れ離れになる仲間に声をかけ
目的を果たすため船をおり"パンクハザード"へ向かった。
.
.
＿＿パンクハザード
到着した島は、思ったより寒くて広かった。
ここで、私たちの目的を果たす手がかりを探すのだ。
｢A、しばらくここに滞在する事になるが無茶はするなよ｣
『えぇ、大丈夫よロー。
必ず貴方の目的を果たしましょ』
いつにも増して心配性な彼を安心させるべくその背中に腕を回せば、
安心したような顔で強く抱きしめ返された。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 783人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ONEPIECE」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
いのぺい(プロフ) - __ne_mU_さん» コメント、お気遣いありがとうございます。お待たせしました(＞＜)時間を見つけて修正していく予定ですが、引き続きお楽しみいただければ幸いです^^ (2020年11月5日 22時) (
レス) id: 3cc87be8e2 (このIDを非表示/違反報告)
__ne_mU_(プロフ) - 待ってました.....今から楽しく読ませて頂きます。お忙しいということで大変かと思いますが身体にきをつけて無理ない範囲で更新お待ちしてます (2020年11月4日 13時) (レス) id: 6cb15a22ae (このIDを非表示/違反報告)
いのぺい(プロフ) - 高飛車さん» とても励みになります！ありがとうございます！最後まで頑張ります！ (2019年9月10日 19時) (レス) id: bdfa97ae9a (このIDを非表示/違反報告)
高飛車(プロフ) - ローさんイケメンすぎてニヤニヤしちゃぃます！物語も最高です！これからどうなっていくか気になりどころなので、最新楽しみです！ (2019年9月10日 19時) (レス) id: de9b431952 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：いのぺい
| 作成日時：2019年9月7日 15時
