13 ページ15
.
｢･･･A、行くぞ｣
少し経ち、何とか機嫌が直ったらしい彼にそう言われるが
実は今回私は初めてロー離れしてみようと思っている。
『ロー、私ナミちゃんと行きたい。
たまには女同士で仲良くしてもいいでしょ？』
私がそう言えばナミちゃんはニコニコして頷いてくれた。
とても可愛い。
が、それとは反対にもちろんローの顔は不満に満ち溢れていく。
繋がれた手にはありえないくらい力が込められる。
｢A、ナミ屋は黒足屋の姿なんだ。むやみに近づくな。
絶対に危険な事もするんじゃねェ、あと男には近寄るな、男に隙を見せるな。それから････｣
『ロー、分かってるから』
まさかの条件に麦わらの一味はドン引きの表情。
そんな事気にもしていない彼はひたすらに心配そうに私を見つめている。
でもこれ以上は恥ずかしいし、何より時間もない。
みんなの前だが今はこうするしか･･･
『大丈夫よ、ロー。
すぐに会えるから安心して行ってきて』
私はそう言いながら、
不安でたまらないというローのほっぺたに唇を落とし静かにさせる。
｢･･･口じゃねェのか｣
『バカ』
さっきまで泣きそうだったくせに、
私にしか聞こえない大きさの声でそんな事を言う。
調子は戻ったようでひとまず安心だ。
ふと周りを見れば顔が赤い者が数名･･･
もちろんそんな事どうでもいいらしいローは
自分勝手にシーザーの説明を始める。
まぁいいだろう。
｢懸賞金3億、"ガスガスの実"自然系の能力者だ。
覇気を纏えない者は決して近づくな｣
覇気を使えるのは私たち二人に、
ルフィくんと海賊狩りのゾロに黒足のサンジ･･･
これだけ居れば充分だろう。
そしてさらに作戦は続く。
｢シーザーの誘拐に成功すれば事態はおのずと大きく動き出す。
そうなるともう･･･引き返せねェ！｣
シーザーを誘拐するということは、その先は聞かなくても大体想像がつく。
ローはまたとんでもない事を･･･
｢大丈夫だ お前らと組むよ！｣
そんな心配をよそに、ルフィくんが力強く答える。
これで私たちの同盟は完全に成立した。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 783人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ONEPIECE」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
いのぺい(プロフ) - __ne_mU_さん» コメント、お気遣いありがとうございます。お待たせしました(＞＜)時間を見つけて修正していく予定ですが、引き続きお楽しみいただければ幸いです^^ (2020年11月5日 22時) (
レス) id: 3cc87be8e2 (このIDを非表示/違反報告)
__ne_mU_(プロフ) - 待ってました.....今から楽しく読ませて頂きます。お忙しいということで大変かと思いますが身体にきをつけて無理ない範囲で更新お待ちしてます (2020年11月4日 13時) (レス) id: 6cb15a22ae (このIDを非表示/違反報告)
いのぺい(プロフ) - 高飛車さん» とても励みになります！ありがとうございます！最後まで頑張ります！ (2019年9月10日 19時) (レス) id: bdfa97ae9a (このIDを非表示/違反報告)
高飛車(プロフ) - ローさんイケメンすぎてニヤニヤしちゃぃます！物語も最高です！これからどうなっていくか気になりどころなので、最新楽しみです！ (2019年9月10日 19時) (レス) id: de9b431952 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：いのぺい
| 作成日時：2019年9月7日 15時
