73 ページ27
✩
廉の部屋へ通されて
それから他愛もない話で盛り上がって
もう何時間か経つ。
もう夕日は傾きかけていて
窓からオレンジの光が差している。
なのにわたしはまだ渡せていない。
ずっとわたしの手の中にあるラッピング袋。
渡そうと思ってはいるけれど
いざ渡そうと思うとやっぱり緊張して。
あんまり料理も得意じゃないし
やめといた方がいいかななんても思ってきた。
「はぁ。」
不意に溜め息をこぼすと
廉が隣にやってきた。
廉「なぁなぁ、A〜。」
なんてわたしの肩に頭を乗せながら言う廉は
子犬かってぐらいにかわいい。
「ん？なにー？」
廉「それ、俺にいつくれるんー？」
「へ！？」
廉「これ俺のじゃないんー？」
「廉の、だけど…あ！ちょっ！」
わたしの手の中にあった袋は
廉に奪われいつの間にか廉の手の中へ。
「ちょっとー、返してー。」
廉「俺へのプレゼントやったら俺がもらってええんやろ？」
うっ…正論すぎて返せない。
それにそんなキラキラした目でラッピング外してたらだめなんて言えないよ…。
廉「え！？これ手作りやん！」
「う、うん…
廉がよろこんでくれたらいいなって思っ…」
廉「めっちゃうれしいんやけど！
ありがとう。食べてもええ？」
って食い気味に聞いてきたから
ちょっとおもしろくなっちゃって
クスッと笑うと廉は
なんで笑うんー。って言いながらほっぺたをつねってきた。
「うー、いひゃいー。
だってなんかかわいかったんだもん。笑」
すると廉はさらに怒ったような顔をする。
でもうれしかったのか頬が緩んでいてまったく怖くない。
というより、むしろ、かわいすぎる。
「初めて作ったから、おいしくできたかわかんないけど…」
不安な私をよそに廉はチョコを1口パクッと食べた。
「どう…かな？」
廉「上手い！めっちゃ上手いやん！」
「よかった〜。」
上手くできたか心配だったけど
廉がよろこんでくれたからよかった。
渡し方も結構いろいろ考えたんだけど
よろこんでくれたから、まあいっか。笑
✩
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 472人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ジャニーズ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
いちご(プロフ) - ありがとうございます！がんばります！！ (2018年3月2日 23時) (
レス) id: 3cfdee1a3c (このIDを非表示/違反報告)
まかろん - いえいえ！直してくれてありがとうございます!!これからも更新頑張ってください！ (2018年3月2日 21時) (レス) id: c182a25fb2 (このIDを非表示/違反報告)
いちご(プロフ) - 教えていただきありがとうございます！すいませんでした(汗)今直しました！ (2018年3月1日 13時) (レス) id: 3cfdee1a3c (このIDを非表示/違反報告)
まかろん - 夢主の名前が設定出来なくて○○になってますよ！ (2018年3月1日 9時) (レス) id: c182a25fb2 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ゆな | 作成日時：2018年3月1日 1時
