え？なんで鬼滅の刃の世界？(鬼滅の刃)

『30話だよ。』「お兄ちゃん…！」 ページ36

『ドコッ！』

鈍い音が部屋に響く。

私は、それを見ていて、止めもせず、ただただうずくまって居るだけだった。

そしてついに…『兄』が死んでしまった。

気づいたら時にはもう遅かった。

「お兄ぃちゃん？やだよ…？やだよ…！」

「う、うあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ！！！！」

「私のせい！私のせいで！お兄ちゃんが！お兄ちゃんが！」

「私は、人殺し…人殺し…。」

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今まで忘れていた記憶。

なんで今まで忘れていたんだろう。

魘夢が見せたあの夢には、お兄ちゃんがちゃんと居たんだ。

ごめんね…お兄ちゃん…。

私…こんなに嘘つきになってて…。

『A…。ありがとう。』

「え…？お兄…ちゃん？」

『思い出してくれてありがとう。』

『A、まだ死んじゃだめだ。そして、Aが成すべきことを為せ。』

『立って…守るんだ。Aは人殺しじゃない。』

『俺の自慢の最高の妹だよ。』

「…ッ！…うん！やるよ！お兄ちゃん！私、やるから！見ててね。」

『うん。頑張ってね。』

ありがとう。お兄ちゃん。

私は今から、私の成すべきことを全うします！

立て！

立つんだ！

虹柱虹音A！

『ザッ…』

煉「俺は俺の責務を全うする！ ここにいる誰も死なせない！」

猗「素晴らしい闘気だ…！やはりお前は鬼になれ杏寿郎！俺と永遠に戦い続けよう！」

走れ！

骨が折れてる？

体力がない？

そんな事知らない！

今、目の前にある命を助ける！

ただそれだけだ！

「虹の呼吸、壱の型…改！」

私は…今までの弱い私じゃない！

嘘だらけのそんな私はもう前の私だ！

私は…いつもいつもお父さんに怯えていた…けど！

私はただの虹音Aじゃない！

私は、虹柱、虹音A！

最高のお兄ちゃんの最高の妹なんだ！

炎「炎の呼吸、奥義！！煉獄！！！」

猗「破壊殺・滅式！！！」

「━━虹の光陽！！！」

辺りに砂ぼこりが舞う。

どうなったのか。

段々と砂ぼこりが無くなっていく…。

そして見えたのは、猗窩座の腕が煉獄に貫通している所…ではなかった。

辺りが虹のようにキラキラと輝いている。

猗窩座の腕は斬れて燃えていた。

私は挑発するように不敵に笑った。

猗「お前！A！」

炭「！」

煉「A少女！」

竈門「伊之助動け！ 煉獄さんとAのために動けー！」

その時、炭治郎たちが動き出した。

伊「獣の呼吸、壱ノ牙・穿ち抜き！」

炭「水の呼吸、壱ノ型・水面斬り！」

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