薄桜鬼 “光の力”を使う少女9

★第85話★ 夢のなかで... ページ27

新選組を離れ、静かな...

人気の無い所ではあるが、

沖田と（人1）周りが緑で生い茂っている山に家を建て、そこで過ごす様になった。

そして、2人の耳には新選組の皆の事がほんの少しだけ入った。

山南さんが、江戸城で力を使い果たし、灰と化してしまった事。

全ての戦いが終わり、土方さんと千鶴が互いに手を取り合って生きると決めた事。

斎藤さんは北の方へと行き、数々の戦いで賞されたのか新選組と同じ様な役職に着いている事。

「世界を見てみたい。」と言う事で、外国へと行ってしまった左之さん。

新八さんは江戸で道場を開き、近藤さんと平助と一緒に生きて行くという事。

そこから先はどうなったのかは、（人1）達には分からないが恐らく、生きているだろうと思う。

ーーある日の夜ーー

そこは、不思議な感じの空間だった...いや、今（人1）の目の前には沢山の菜の花が咲いている。

（人1）:「ここは...一体...？」

辺りを見渡していると...

？:「（人1）...」

（人1）:「？(なに...今の声...)」

？:「（人1）...私よ...」

（人1）:「...(この声......まさか！？)」

（人1）は、声のする方へと振り向いた。そこに居たのは...

（人1）:「母様...父様...それに、村のみんなも...！！」

そう、あの日...（人1）を守ろうとしてくれた人達の姿だったのだ。

母:「（人1）...今までありがとう...苦労を掛けたわね...」

父:「お前が私たちの娘で...この村で育ってくれた事に感謝しているよ。」

（人1）:「母様...父様...」

村人1:「（人1）様！！本当に今まで有難う御座いました！！貴方が居てくれたお陰で、村は毎日笑顔で溢れていましたよ！！」

1人の村人がそう言うと、他の人達も
「そうだ！！」「有難う！！」と、言ってくれていた。

（人1）:「でも......私は......あの時に誰も...助けられなかった！！私1人が助かって......本当に......哀しくて......」

母:「...（人1）...長い間、哀しませてごめんね...」

そう言うと、母は（人1）を抱きしめた。

母:「でも、貴方には...今、大切な人が出来たのでしょ？なら、その人と大切にこれからを生きて。それが、私たちの願いなのだから。」

そして...

母:「【希望の光よ 我、蒼雪の者が命ずる。我の最後の願いを叶え給え。 我の最後の願い...蒼雪 （人1）の瞳に再び光を与え給え...】」

（人1）:「！？」

母:「...（人1）、貴方の幸せが永遠になる事を祈ります...」

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