薄桜鬼 “光の力”を使う少女9

★第76話★ 夢主と千鶴 ページ9

沖田と（人1）は、門の外に居た。

すると...

（人1）:「...総司。少しここで待っててくれる？...千鶴と、話しがしたい。」

と、（人1）は話した。恐らく、（人1）の
“本当の目的”を実行する為に......

千鶴に話すのだろう...

沖田は、そう思った。

総司:「...分かった。話しておいで。」

沖田は、（人1）が千鶴に向けて何を言おうとしていたのかを悟ったからこそ、（人1）の背中を押したのだった。

（人1）:「......ありがとう(微笑)」

総司:「....../////」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ーー千鶴の部屋の前...ーー

（人1）:「千鶴、今いい？」

千鶴:「（人1）？大丈夫だよ。中に入って。」

と、千鶴の声が返って来た。

ｽｰｰｯｯ...

千鶴:「（人1）、どうしたの？こんな夜遅くに。」

（人1）:「...いずれ土方さんが話すと思うけど...先に話しておくね。今日をもって、私と総司は......新選組を離隊する。」

千鶴:「...え！？そんな......どうして！？」

（人1）:「...総司までがどうして私と一緒にここを去ると言った理由まではよく分からない。けれど、私と一緒にここを去るよ。」

千鶴:「そんな......こんな時に...。」

（人1）:「...“こんな時”...だからなのかもね。」

千鶴:「...え？」

（人1）:「これからの戦は、私も予想だけど厳しい物になる。時代は変わりつつあるから...近藤さんと土方さんは、私と総司にここを離れろと言った。...離れて幸せに生きて欲しいっと言う言葉を言われてね(苦笑)」

千鶴:「...。」

（人1）:「でもね、千鶴。私はまだ、“本当の目的”を果たせていないんだ。...それが何か、分かる？」

千鶴:「...わたしの父様を...斬る事...ですよね？」

（人1）:「...そう。私は、綱道を...貴方のお父さんを斬りに行く。羅刹をこれ以上増やさない為にも。だから...貴方にだけは話しておこう...って思ってね。」

千鶴:「......」

（人1）:「......。」

千鶴:「...私は、何も聞かされないで...父だと思ってずっと...生きてきました...。」

千鶴が語り出した...。

（人1）:「うん。」

千鶴:「でも...本当は実の父親じゃ無かった...羅刹を作っている産みの親。...それでも...あの人は私にとっては父親同然です。」

（人1）:「...うん。」

千鶴:「.........でも、羅刹は増やしては行けません。私もそう思います。...だから...父様の事を...宜しくお願いします。」

と、千鶴は頭を下げたのだった。

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