薄桜鬼 “光の力”を使う少女9

★第71話★ “はぐれ鬼” ページ1

鹿沼宿にて永倉が副長を務める

“靖共隊”が、旧幕府軍に合流した後────

同年4月19日

旧幕府軍は新政府軍に恭順する宇都宮に

攻め入った。

2倍以上の兵力差で旧幕府軍は宇都宮兵を

圧倒したが────

────城が盾となり戦況は膠着状態に

陥っていた...。

ーー宇都宮城 門の前...ーー

歳三:「...そろそろ敵陣に突っ込んでもいい頃か...。」

（人1）:「...敵さんは、銃をお持ちだけどね(苦笑)」

隊士1:「この銃弾の中を...無茶な...！！
お...俺はいやだぁ！！こんな所で死にたくねぇっーー！！」

そう言うと、1人の隊士が逃げ出そうとした。

（人1）:「...っち。」

それを（人1）が素早く逃げようとする隊士の前へ先回りし、抜刀した。

（人1）:「敵前逃亡は軍規違反で“死罪”だ...それでも良いのなら何も言わないけど......
どうせ死ぬのなら、やるだけの事をやってから死んでくれる？そしたら、ちゃんとあんたの名前を覚えといて上げるからさ(＾ω＾)ﾆｺﾆｺ」

と、沖田と同じ様な笑みを浮かべて逃げようとした隊士に話した。そして...

歳三:「...俺に続けーーー！！」

土方は、銃弾の中をはしって行った。その中には、沖田と（人1）、島田の姿もあった。

隊士2:「すげぇ...！！これが新選組の隊士達の実力なのか...！？」

隊士3:「これなら、勝てるかもしれねぇ...」

隊士4:「新選組に続けーーーー！！」

隊士達:「「「おぉぉぉぉぉ！！」」」

そして、隊士達も敵に向かって駆け出した。

総司:「やっと動き出したわけ？どんだけ精神が弱いのさ。」

（人1）:「仕方ないよ、まだ新米隊士が多いだろ？私達とは違って戦には慣れていないんだよ...まして相手は銃も使うんだしね(苦笑)」

総司:「ま、そうだね...僕達はまだ、刀だけだったしね...。」

（人1）:「...。」

すると...

島田:「土方さん！！沖田組長に蒼雪さん！！
門が開きました！！行きましょう！！」

その時...

（人1）:「！？」

（人1）は、何かを感じた......。

沖田はそれに気付き...。

総司:「（人1）？どうしたの？」

と、声を掛けた...。

（人1）:「...面倒臭いのがいるなぁ...。」

総司:「『面倒臭い』？」

（人1）:「...土方さん。」

歳三:「なんだ？」

（人1）:「......中央広間には、近付かない様にして下さいね。」

歳三:「......分かった。」

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