ヒロアカの世界に行けるそうです♪ (ページ8)

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タワーの占拠と警備システムの掌握ページ8

あれから更に時間が経った頃……

飯田:「ダメだ。爆豪君、切島君のどちらの携帯にも応答がない。」

飯田の発言を聞いたAは「(そろそろ始まるか……)」と心の中で呟いたその時。

─── ガシャン！！ガシャン！！ガシャン！！

外へと繋がる出入口にシャッターが降ろされた。

上鳴:「なんだよ！！どうなってんだよぉ！！」

飯田:「……携帯が圏外だ。情報関係は全て遮断されてしまったらしい。」

峰田:「マジかよ……。」

エレベーターを動かす機械を耳郎が触っていたが「反応無いよ。」との事だった。

峰田:「マジかよう……。」

メリッサ:「爆発物が設置されただけで警備システムが厳戒モードになるなんて……。」

緑谷は飯田に声をかけ「パーティー会場に行こう。」と提案。飯田は「なぜだい？」と質問する。

緑谷:「会場にはオールマイトが来てるんだ。」

麗日:「オールマイトが？」

その人物は平和の象徴であり、No.1ヒーローだ。彼が居ればある程度は解決するのだ。

峰田はほっとした様子で「それなら心配いらねえな。」と言っていた。

緑谷:「メリッサさん、どうにかパーティー会場まで行けませんか？」

メリッサ:「非常階段を使えば、会場の近くに行けると思うけど。」

緑谷:「案内、お願いします！！」

非常階段を使い、A達はパーティー会場の上の階へと到着した。会場は既に敵(ヴィラン)と思われる者達に占拠されており、また、オールマイトは勿論だが他のヒーロー達も捕まっている姿が見えた。

見えた理由は、オールマイトが捕らえられているステージの真上は硝子の天井だったからだ。

緑谷はオールマイトに気付いて貰えるよう、携帯のカメラを作動させ、何度かフラッシュで撮った。その光でオールマイトは緑谷に気付き、緑谷もそれに気付いた。

緑谷:「オールマイトが気付いた、耳郎さん、行けそう？」

耳郎:「いいよ。」

耳郎の“個性”、イヤホンジャックの片方が廊下に刺されている。

緑谷は手振りでオールマイトに指示をした。

“喋って下さい、聞いてます”

オールマイトはその指示に従い、小さな声で語り始めた。

“ 聞こえるか、敵(ヴィラン)がタワーを占拠。警備システムを掌握。この島の人々が全員、人質に取られた。ヒーロー達も全員捕らわれている。危険だ、すぐにここから逃げなさい。”

聞き届けた耳郎は緑谷に「大変だよ、緑谷。」と振り返るのだった。