〇第195話〇《2次試験》 ページ37
「士傑こっち来てんぞ。」とパンを食べながら教えてくれたのは切島だった。
？:「爆豪君よ。」
声を掛けられた当の本人は「あ？」と喧嘩腰だった。
A:「(モ〇ゾー……)」
切島:「(毛すげえ)」
？:「
爆豪:「………ああ……ノした。」
爆豪のその説明で士傑高校の毛が沢山の生徒は「やはり」と返した。
？:「色々無礼を働いたと思う。気を悪くしたろう。あれは自分の価値基準を押し付ける節があってね。何かと有名な君を見て暴走してしまった。雄英とは良い関係を築き上げていきたい。すまなかったね。」
峰田:「『良い関係』……？」
峰田がものすごい形相で緑谷を見詰め……
緑谷:「『良い関係』……とてもそんな感じではなかった……」
と、緑谷は例の女子生徒の事を思い出したのか不安そうな表情を浮かべていた。
轟:「(『良い関係』……あの顔は……)」
？:「それでは。」
そう言って士傑高校の生徒達が立ち去ろうとした時だった。
轟:「おい、坊主の奴。」
A:「(あ。)」
轟が士傑高校の夜嵐に声をかけた。
轟:「俺、何かしたか？」
夜嵐:「……………ほホゥ。」
夜嵐は轟に振り返った。明らかにその目は怒りを物語っていた。
夜嵐:「いやァ、申し訳ないッスけど……エンデヴァーの息子さん。」
轟:「！？」
夜嵐は続けた。
夜嵐:「俺はあんた
夜嵐が来ていない事に気づいたあの毛の沢山の生徒が「どうした。」と、夜嵐に声を掛けた。
夜嵐:「何でもないッス！！」
夜嵐はそう言って今度こそ轟の前から立ち去った。
轟:「(親父の……目？)」
緑谷:「轟君……？」
？:「じゃアね。」 緑谷:「あ、はい。」
まだ残っていた例の女子生徒にビクリとしながら返した緑谷に上鳴と峰田が、またもの凄い形相で話しかけて来た。
上鳴:「『あ、はい』じゃねぇんだよ。」
峰田:「この色狂いが。」
緑谷:「だから違うってば！！超怖いんだよあの人！！」
八百万:「もう！！みっともないですわよ！？試験前に何をなさってるのですか！？」
A:「(そろそろ始まるか……)そろそろ応援席に戻る。みんな、2次試験も頑張って。」
Aがそう声をかけると殆どの生徒達が頷いたのだった。
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作者名：弓 桜 | 作成日時：2021年12月20日 1時
