●第192話● ページ34
Aは1次試験を無事に合格した生徒達が集まる控え室に足を運んでいた。
A:「(意外とジョークさんと相澤先生の絡みがウザかった……あ。)」
Aの視線の先には1次試験を合格した見覚えのある生徒達の姿が。
上鳴:「お！！日暮！！」
意外とAの存在に気付いたのは上鳴だった。
A:「1次試験お疲れ様。モニターで見てたけど、流石だね。」
Aの言葉に麗日が「ううん！！」と、激しく頭を振った。
麗日:「デク君の案が無かったらウチ、落ちてたかも知れん(苦笑)」
と、苦笑を浮かべながらそう言うと緑谷も「それはないと思うよ！？」と身振り手振りをしながら話しかけた。
A:「それでも全員無事に受かった。結果はどうあれ、今が大切。次も頑張って。」
そう、雄英の生徒達は無事に1次試験をクリアした。
轟:「日暮。」
A:「？」
轟がAに近付き話し掛けてきた。
轟:「俺、士傑高校の……夜嵐？って奴に睨まれるんだが何したかは覚えてねえんだ。何でだ？」
A:「……その理由を私が知ってたら私、自分が怖いよ(苦笑) (知ってるけども)」
轟:「お、それもそうだな。」
緑谷:「(轟君はどうしてそれに気付かないのかな！？)」
Aは轟の問に答えはしたが悩んだ。夜嵐が轟を睨む理由は、彼の
A:「(確か轟君、
轟:「そうだな。」
「ありがとな。」とAに礼を述べた。
その時だった。
＜えー、100人の皆さん。これご覧ください。＞
アナウンスが流れ、液晶テレビにフィールドが映った。
緑谷:「フィールドだ。」
麗日:「何だろうね。」
テレビを見ていると、先程までボールの投げ合いをしていたそのフィールドにあった建物が次々と崩壊していった。
「「「(──────何故！？)」」」
そして、アナウンスが再び流れた。
＜次の試験でラストになります！皆さんにはこれからこの被災現場でバイスタンダーとして救助演習を行って貰います。＞
緑谷:「『救助』……！！」
〇第193話〇《バイスタンダー》→←〇第191話〇《2人の存在》
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作者名：弓 桜 | 作成日時：2021年12月20日 1時
