〇第180話〇《シュートスタイル》 ページ21
そんなこんなで4日後……
オールマイト:「進捗どうだい、相澤君。」
相澤:「また来たんですか……ボチボチですよ。」
相澤は広場の方へ視線を向ける。オールマイトもそれに続いた。
相澤:「ようやくスタイルを定め始めた者もいれば、既に複数の技を修得しようとしている者もいます。」
後者の例が爆豪だ。
爆豪:「(掌全体じゃなく、一点に集中し起爆……)」
左手で輪を作り、そこに右手の掌を当てて起爆する。
名付けて……
────新技･
BOOTHON！！
A:「(分かりやすく例えるなら何だっけ……連続で弾を発射できる……ガトリングガン？みたいな奴。)」
そんな事を考えていると爆豪は嬉しそうに「出来たァ！！！」と、声を上げていた。
ピキッ……パキ……
オールマイト:「爆豪少年は相変わらずセンスが突出している……」
オールマイトが相澤へ振り向いた時だった。
ボゴッ……
と、嫌な音が。
爆豪:「あ、オイ上！！」
オールマイト:「！！」 相澤:「馬っ……」
その時だった。
緑色の光が落ちて来た岩に向かって飛んで行き……
───── SMASH!!
岩を蹴り崩した。それを行ったのは勿論……
A:「(いずっ君、無事に答えを見付けられたんだね。)」
緑谷だった。オールマイトも緑谷を見て微笑んでいた。
緑谷:「(オールマイトの必殺技は基本的に拳。
ワン･フォー･オールを授かった僕も、“そうあるべきだ”と無意識の内に決めつけてた！！とてもシンプル！！単純過ぎて気付きすらしなかった！！腕が不安なら脚をメインに……！！)」
オールマイト:「正解だ。」
そう、緑谷はこの日から新スタイル……
“ワン･フォー･オール･フルカウル シュートスタイル”
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作者名：弓 桜 | 作成日時：2021年12月20日 1時
