〈第弐伍参話〉 〃 :伍 ページ13
近藤:『宗次郎、そんな事はないぞ。ミツさんだって、君の事を凄く悔やんでいた。だから俺達に君の事を頼むと...お辞儀をして此処に預けてくれたんだ。』
宗次郎:『......。』
そして、近藤さんは僕の肩に手を置いてこう言った。その言葉は、当時の僕にとって嬉しい言葉だったよ......。
近藤:『宗次郎...意味の無い事は無いんだ。』
宗次郎:『!?』
近藤:『俺達がこうして出逢えたこと...君の姉さんが此処に置いて下さった事...全てには必ず意味がある。それが、自分自身にとってよくない事でもな。』
宗次郎:『...僕がこうやって生きてる事も...?』
何で僕はそう言ったのかは覚えてないけど...でも、『そうだ』と言って欲しかったんだと思う。近藤さんは、僕の望んだ言葉通りに話したんだ。
近藤:『勿論だとも!!』
宗次郎:『...そうなんだ...(『意味の無い事は無い』...か。)』
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総司:「それから僕は上京して今の『総司』になったんだの。そして、京に行く時...僕は近藤さんからあの刀...“
A:「...けど、貴方はその刀を抜く事は決して無かった...。」
総司:「うん。僕の刀は、近藤さんが思っているような刀じゃないからね。」
A:「...本当にそうかな。」
総司:「え?」
A:「僕は、沖田さんの刀は決してただ人を斬る為だけの物では無いと思う。近藤さんもそれを知っていたから、貴方に後継者になって欲しいと頼んだんじゃないか?」
総司:「......どういう事?」
Aちゃんの言うことが解らない...
A:「貴方の刀は、ちゃんと“護る”事の出来る刀でもあるって事だよ。」
総司:「『護る』?僕の刀が?」
A:「あぁ。」
総司:「それは無いでしょ。君も、僕がどれだけ人を斬ってきたか...だいたいは想像出来るでしょ?」
そんな刀が、『護る』なんて言えるわけないよ。
A:「確かに、沖田さんの刀は沢山の血を吸った刀だったかも知れない。でも、それは近藤さんの夢を『護る』為の刀でもあった。...違う?」
総司:「!?」
そうだ...だから僕は、近藤さんの夢を...誠を壊さない為に、
ーー総司 side 終了ーー
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アリーナ2(プロフ) - 完結おめでとうございます!すごく面白かったです!もぉ好き!これからも頑張って下さい! (2019年8月23日 23時) (レス) id: 88cc1f7299 (このIDを非表示/違反報告)
弓 桜(プロフ) - 翔子さん» コメント、ありがとうございます┏○ペコッそう言ってくださると嬉しいです!これからも、よろしくお願い致します(*・ω・)*_ _)ペコリ (2018年3月10日 22時) (レス) id: b72c42f651 (このIDを非表示/違反報告)
翔子 - とても面白かったです (2018年3月10日 19時) (レス) id: 1f1ffe397d (このIDを非表示/違反報告)
弓 桜(プロフ) - AYA練さん» 有難うございます!!そうですか、全てですか...って、えぇ!?全て!?凄いですね...私なら、途中で諦めて...( '-' )ノ)`-' )← これからも、宜しくお願いしますm(*_ _)m (2017年5月3日 17時) (レス) id: 85b919e22e (このIDを非表示/違反報告)
弓 桜(プロフ) - 恋雪さん» 有難うございます!!本当に、時間が無くて中々( ´・ω・`)気長に待ってください!!これからも、宜しくお願いしますm(*_ _)m (2017年5月3日 16時) (レス) id: 85b919e22e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:弓 桜 | 作者ホームページ:http://hakuoukiyumizakuraMakoto&shinsengumi
作成日時:2017年3月30日 22時