〈第零漆肆話〉 似た女 ページ34
新選組は、長州に協力的だった
西本願寺へ無理矢理屯所を移した。
その後、江戸から藤堂が帰って来たのだった...。
ーー慶応元年 閏五月ーー
千鶴と藤堂は巡察に出ていたのだった。
平助:「......。」
千鶴:「平助君と巡察に出るのは、久し振りだね。」
千鶴はそう声を掛けたが、藤堂は江戸へと向かう前と今の京の町を見て、こう呟く。
平助:「...暫く見ない内に町も人も結構変わった気がするなぁ...。」
千鶴:「平助君...?」
千鶴は、平助のその話には余りついていけなかった。
すると前方から沖田と、一番組の隊士達が角から出て来たのが見えた。
平助:「......お、総司ー!!そっちはどうだった?」
平助の問に沖田は、近付きながら答える。
総司:「別に。普段通りだね。でも、将軍上洛の時には忙しくなるんじゃないかな?」
千鶴:「『将軍上洛』って...将軍様が京を訪れるんですか?」
総司:「そう。だから近藤さんも張り切ってるよ。」
千鶴は、沖田が話した通りの近藤の姿を思い浮かべた。確かに、気合が入っていそうだ。
千鶴:「(クスッ)」
平助:「あー...近藤さんはそうだろうなぁ...。」
代わりに藤堂は、何かを考えているかの様にその瞳には迷いが見えた。
千鶴:「?」
すると......
?:「...居た。沖田さん。あなた、まだ外に出るのは早いでしょ...。」
?:「沖田さんを見つけるのにどれだけ苦労した事か...(;´Д`)ハァ…。」
声の主は......
千鶴:「Aちゃんに、雪羅ちゃん!!」
と、この二人だった。
雪羅:「やっほ〜、千鶴ちゃん!!平助には何もされなかった?」
平助/千鶴:「「なっ!?/へっ!?」」
二人は揃って頬が赤くなる。
雪羅:「...え、平助...まさか...手を出したの...(; ・`д・´)」
平助:「ち、ちげぇし!!」
総司:「うわぁ...平助...君ってそんな子だったんだ...ケホ、ケホ。」
沖田は、咳をする。実は、少し前からこの妙な咳は続いている。
A:「...大丈夫か?」
総司:「大丈ぶ...!!」
Aも気付いたのだろう。沖田と揃って同じ方向へと顔を向けた。するとそこには、一人の女性を囲む浪士が二人居たのだった。
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紫緑(プロフ) - テスト頑張って下さいね。その劇薬はいらないけど今後も新撰組と半妖と千鶴の話楽しみにしています (2016年11月28日 10時) (レス) id: 2d904fce6d (このIDを非表示/違反報告)
総ちゃん - テスト頑張ってください!変若水待ってます!(о´皿`о) (2016年11月28日 6時) (レス) id: 725f51c669 (このIDを非表示/違反報告)
弓 桜(プロフ) - 総ちゃんさん» コメント、有難うございます!!沖田さんと夢主さんとの二人での戦闘を書きたいのですが...中々上手く出来ないんです(苦笑)ですが、頑張ります!! (2016年11月16日 18時) (レス) id: 85b919e22e (このIDを非表示/違反報告)
総ちゃん - 夢主さんは頼りがいがありますね。沖田君とセットだと鬼に金棒な感じがします(笑) (2016年11月16日 17時) (レス) id: 725f51c669 (このIDを非表示/違反報告)
弓 桜(プロフ) - 恋雪さん» コメント、有難うございます!!そうなんです...最近は疲れが...( ̄▽ ̄;)なので「後でやり直せばいいかぁ」と思ってしまうんですよ(苦笑)ですが、指摘して下さり有難うございます!!近いうちに直します!! (2016年11月12日 16時) (レス) id: 85b919e22e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:弓 桜 | 作者ホームページ:http://hakuoukiyumizakuraMakoto&shinsengumi
作成日時:2016年11月6日 22時