《第二十五話》 〃ー土方sideー ページ39
古高俊太郎が吐いたのは、
“風の強い日に京の町へ火を放ち
その機に乗じて、天子様を
長州に連れ出す”
と言う内容...それが長州の目的だと知った。
会合の場所は島田達の話しによると
“池田屋”か“四国屋”......か。
近藤さんの命により、俺は四国屋で
原田と斎藤を引き連れて二十四名で四国屋に
足を運んだ。
正直、俺は長州の奴等はこっちの四国屋を利用
するんじゃねぇか...と思っちまった...だが、
結果は違った。
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俺と斎藤、原田が四国屋の近くの外で
待っていると、誰かがこちらに向かって
走って来ていた。
歳三:「あいつは......雪村か?」
俺の姿を確認したのか、雪村は安心したような
表情を浮かべた。
左之:「大丈夫か?勝手に屯所から出ると、後で
土方さんに斬られるぞ?」
...原田。俺は総司じゃねぇから“まだ”
斬りはしねぇぞ...
すると、雪村君は原田の手を掴みながらこう
叫んだ。
千鶴:「ほ.........本命は......
池田......屋!!」
...つぅ事は、こいつは山南さんの使いで
此処まで来たって事か?
歳三:「っち。本命はあっち(=池田屋)
つぅ事か。雪村、伝令ご苦労。まだ
走れるか?」
俺がそう聞くと、雪村は息を切らせながら
千鶴:「ハァ...ハァ...だ、大丈夫です!!」
と言った。
歳三:「わりぃな。今から池田屋まで走るぞ。」
千鶴:「はいっ!!」
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俺達が池田屋に着いた時、まだ役人は
来ていなかった。だが、灯りが見えた...
つぅ事は、手柄だけは貰う......てか?
そんな事、させるわけにはいかねぇなぁ...
歳三:「...雪村。」
千鶴:「は、はい...?」
歳三:「...先手を打てるのは、お前の手柄
だ。」
そして、奴等が池田屋へ着いた時、オレは
鬼と化し...
歳三:「局長以下我ら新選組一同、池田屋にて
御用改めの最中である。一切の
手出しは無用!!」
役人:「邪魔立てする気か!!」
歳三:「迂闊に踏み込めば中の隊士に
斬られるぞ。それとも、巻き込まれて
死にてぇのか?」
新選組の手柄になるんだ...そう簡単に、
役人に持っていかれてたまるかよ...
ーー土方side 終了ーー
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弓 桜(プロフ) - 瑠那さん» コメントをありがとうございます!!ですよー!! (2022年8月6日 16時) (レス) id: 988729dd96 (このIDを非表示/違反報告)
瑠那(プロフ) - 月影桜はそのまま、つきかげざくらって読めば良いんでしょうか? (2022年8月6日 11時) (レス) @page5 id: 84675eb1ef (このIDを非表示/違反報告)
弓 桜(プロフ) - ひかるさん» ありがとう御座います!!テレビで見て、「あ、書こう!!」という発想に至りました!!楽しんで下さると嬉しいです!! (2017年8月5日 10時) (レス) id: 85b919e22e (このIDを非表示/違反報告)
ひかる - 鷹匠なんて、発想すごいです! (2017年8月5日 2時) (レス) id: cf560ec4e6 (このIDを非表示/違反報告)
弓 桜(プロフ) - 朧 龍さん» ご指摘、感謝で(*^^*)他にも何かあったら、よろしくですm(*_ _)m (2017年7月15日 23時) (レス) id: 85b919e22e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:弓 桜 | 作者ホームページ:http://hakuoukiyumizakuraMakoto&shinsengumi
作成日時:2016年7月15日 21時