《第十三話》 監視対象 ページ17
一方、土方の部屋で...
歳三:「......どう思う?」
土方が、唐突に聞けば
総司:「『どう』って...あの子たちの事
ですか?千鶴ちゃんは素直そうですよね〜。
Aちゃんも、素直なんだろうけど、
何かを隠している感じがするかな〜。」
歳三:「それも気になるが、そう言う話しじゃ
ねぇ。綱道さんの事情を知っているのは
幹部連中だけで下手に探し回ることも
出来ねぇ。そんな時に、娘(=千鶴)が
現れるってのは......」
一:「副長は、彼女達に綱道さん探しを
手伝わせるおつもりですか?」
歳三:「...いずれはな。だが、今はまだ無理
だ。あいつ等の存在が吉凶のどちらか
判らねぇし、秘密を洩らさないとも限らねぇ。総司、斎藤。あいつ等から目を離すなよ。」
すると...
?:「やれやれ。やっぱり、そういう話しを
しておられましたか。相変わらず、固い
と言うか、なんと言うか(苦笑)」
総司/歳三/一:「「「!?」」」
3人が驚いて障子を見ると、一人分の人影が
有った。
?:「失礼します。」
スーーッ...
障子を開けて入って来たのは...
歳三:「月咲...てめぇ、いつからそこに
いた?」
と、土方はAを睨みながら話す。
Aは気にも止めず障子を閉め、
その場に腰を下ろした。
A:「えっと...『どう思う?』から
ですね。ま、別に私はどうでもいいですけど。
それよりも土方さん。貴方に聞きたい事が
あって、お邪魔させて頂きました。
宜しいですか?」
歳三:「......話してみろ。」
A:「...近々、大阪に出掛けられたり
します?...山南さんと一緒に。」
Aがそう聞くと、土方は大きく目を
見開いた。
歳三:「何でてめぇがそれを知っている!!」
A:「土方さん...もう少し声の音を
下げて下さい...(苦笑)近所迷惑ですよ。
ま、それは置いといて...言ったはずです。
私は、今から150年程の先の世から来た
って。だから知っているんですよ。」
総司:「確かに、そう言ってたねwww
でも、それと大阪の話しがどう繋がるのさ?」
A:「...詳しく話す事は出来ない...
けれど、これなら言っても大丈夫かな...。
土方さん。大阪からの帰り道...
“左側の大切なモノ”に気を付けて下さい。
私が言えるのは、そこまでです。...それと
沖田さん。確かに、私は隠している事が
ある。...でもそれは、新選組に害を起こさない
から安心して下さい。それでは、お休みなさい。」
歳三/総司/一:「「「...」」」
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弓 桜(プロフ) - 瑠那さん» コメントをありがとうございます!!ですよー!! (2022年8月6日 16時) (レス) id: 988729dd96 (このIDを非表示/違反報告)
瑠那(プロフ) - 月影桜はそのまま、つきかげざくらって読めば良いんでしょうか? (2022年8月6日 11時) (レス) @page5 id: 84675eb1ef (このIDを非表示/違反報告)
弓 桜(プロフ) - ひかるさん» ありがとう御座います!!テレビで見て、「あ、書こう!!」という発想に至りました!!楽しんで下さると嬉しいです!! (2017年8月5日 10時) (レス) id: 85b919e22e (このIDを非表示/違反報告)
ひかる - 鷹匠なんて、発想すごいです! (2017年8月5日 2時) (レス) id: cf560ec4e6 (このIDを非表示/違反報告)
弓 桜(プロフ) - 朧 龍さん» ご指摘、感謝で(*^^*)他にも何かあったら、よろしくですm(*_ _)m (2017年7月15日 23時) (レス) id: 85b919e22e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:弓 桜 | 作者ホームページ:http://hakuoukiyumizakuraMakoto&shinsengumi
作成日時:2016年7月15日 21時