愛があれば【ホークス】ⅱ (ページ7)

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番外編//: ハナカマキリ... ページ7

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『……いない』

人の多い通りの真ん中で意識を集中させていたが、此処にも犯人の姿は見当たらない

この通りでもう4か所目、辺りは薄暗くなってきている

街灯がつき始めた頃、近くのベンチで座って待っていたガタイのいい男が立ち上がった

「どうだ、見つけたか」

『いえ、小物は沢山いるんですけどね』

その姿で小物って言うなよ…、と呆れたような顔で見下ろされた

「明日、本当に見つかるんだろうな？」

『まぁなんとかしてみせます』

「…やけに自信があるんだな」

男の言葉が頭の中で数回響く

自信、か

『自信なんて無いですよ

所詮私は、誰かの力を借りないと対等に戦えない無力な人間ですから』

目を合わせないように前を向いたまま淡々と答えた

「だから子供(その)姿で、んなこと言うなっての」

『っ！？』

急に両脇の下に手を入れられたと思ったら、気付いた時には視線がかなり高い位置にあって、それで、

『？、？？』

それで…？

『(こーゆうのって、なんていうんだっけ？)』

「なんだお前、肩車してもらったこと無いのか」

『あっ、それだ』

「は？？」